ジュエリーのコーディネートをしていると、時々婚約指輪と結婚指輪を混同してしまっている方にお会いします。

もしくは結婚指輪と婚約指輪を一緒に考えてしまっているケースです。

確かに結婚するのに、2つの指輪は必要じゃないでしょう?という考え方は間違ってはいません。

そういった場合におすすめとなる結婚指輪の選び方もあります。

 

しかし実際には婚約指輪はと結婚指輪は明確に異なる指輪であり、目的も使途もデザインにも大きな違いがあります。

では現在において、婚約指輪と結婚指輪を一緒に考えてしまうことは問題ないのでしょうか?

 


 

基本的に分けて考えるべき

 

 

結論から申し上げますが、基本的に婚約指輪と結婚指輪は別々に分けて考えるべきです。

婚約指輪は婚約記念品、結婚は生涯の約束の証。2つのリングは目的が全く違うからです。

目的の違うリングを1つの指輪にまとめて考えるのは、そもそも前提として間違いです。

その場合、正確には婚約指輪を贈らずに結婚指輪を購入した。という考え方になります。

 

つまり婚約指輪と結婚指輪は、本来別々の指輪として2本の指輪として考えるべきです。(正確には結婚指輪はペアなので3本)

婚約して、結婚する。結婚にはこの2つのプロセスが存在します。

婚約と結婚が同時期であった場合にも同じです。二人が結婚を決意して、周囲がそれを認めるという婚約は必ず踏むプロセスだからです。

結婚指輪を購入するのなら、婚約指輪もないと理論上はおかしくなるわけです。

 

 

婚約指輪が不要なケースとは?

 

プロポーズ-失敗-サプライズ

 

婚約指輪が不要なケースは下記が挙げられます。

 

1:金銭的余裕がない時。

2:お互いが絶対的に不要と感じている時。それが明確な時。

3:そもそも結婚指輪も含めて指輪を着用しない時。

 

1番のケースが、婚約指輪を選ばなかった理由として最も大きなものです。

婚約指輪は高級品で平均価格でも30万円ほどとなっており、資金面から敬遠する方もいらっしゃいます。

また相手も自分も婚約指輪を不要と感じていて、なおかつ結婚指輪など指輪そのものを不要としている時です。

かなり珍しいケースですが、指輪を身につけることはルールではありません。あくまで個人の自由で、慣習的なものです。

 

 

婚約指輪は選ばれている

 

 

そもそも結婚指輪も婚約指輪もルールではないのに、なぜ選ばれているのでしょうか?

この点は議論するほどのことでもありません。単純に慣習的なものだからです。

ここを議論し始めたら、じゃあなぜ結婚するの?なぜ婚姻契約を結ぶの?なぜ恋するの?というお話になってしまいます。

 

婚約指輪も結婚指輪も、基本的には世界共通の文化のようなものです。

一部の国や地域を除いては、ほとんどの国や地域で婚約指輪と結婚指輪が選ばれています。

 

1つ勘違いすべきではない点があります。「婚約指輪は義務的に贈るものではない」ということです。

婚約指輪はギフトです。結婚を決意した証として、二人が結婚の最初の一歩である婚約をした記念品として贈られる、特別なプレゼントです。

贈る贈らないという議論はそもそも前提がおかしいです。

 

 

 

婚約記念品やプロポーズは、婚約指輪でなくても大丈夫です。

ネックレスだっていいですし、その他プレゼントでも大丈夫です。ルールではないからです。

しかしダイヤモンドの輝く婚約指輪ほど優秀なプレゼントが存在しないから、選ばれているというのが事実です。

 

ではなぜ婚約指輪は選ばなくても、結婚指輪は選ぶのでしょうか?

大きな矛盾がおきてきます。婚約指輪が不要なのなら、結婚指輪だって不要です。

むしろ婚約指輪は価値の高いダイヤモンドがセットされているため、後世に残しても喜ばれます。

しかし結婚指輪は金属がメインのシンプルな指輪のため、処理に困りがち。毎日身に着けなくてはならないですし、婚約指輪の方だけを贈る方が便利です。

 

でも婚約指輪も結婚指輪も素晴らしいから選ばれているのです。

世界で最も愛する人へ贈る究極のギフトが婚約指輪であり、二人が結婚したことを証明し続ける究極のプロミスリングが結婚指輪なのです。

 

 

結婚指輪を贅沢。は避ける。

 

結婚指輪-マリッジリング

 

時々、婚約指輪がない代わりに、結婚指輪を贅沢にするという選択肢を聞きます。

しかしそれは避けた方が良いですし、その考えは正確には間違いです。

 

結婚指輪を贅沢にするということは、基本的にダイヤモンドがセットされた結婚指輪になるかと思います。

結婚指輪でも小さいメレダイヤモンドがセットされたデザインは大人気で、おすすめです。

毎日眺める結婚指輪なのですから、アクセントがあった方が愛着も湧きます。

 

しかしそれらのダイヤモンドはあくまで贅沢さを目的としているのではなく、デザイン的な物。

小さいダイヤモンドなので価値にはほとんど響きません。価格は異なりますが、それはセットしたり調達したりなどの工賃もあるからです。

 

 

エタニティリング-婚約指輪-結婚指輪

 

結婚指輪を贅沢にするデザインだと、この写真のようにハーフエタニティやフルエタニティリングという選択肢が一般的です。

果たして毎日常時この指輪を着用できるライフスタイルの方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか??

 

 

EIKA_エンゲージリング_マリッジリング_結婚指輪_重ね着け_ブライダルリング

 

贅沢な結婚指輪も素敵ですが、毎日着用して身につける結婚指輪に贅沢さを求めるのは、本来あまりおすすめできない選択肢です。

結婚指輪は傷が沢山つきます。そしてそれが味になっていきます。指にも馴染んでいき、ないと落ち着かないようになります。

二人の約束の証となる指輪が指と同化していく。それこそが結婚指輪の本来の素晴らしさであり、大きな目的。

 

 

結婚指輪-マリッジリング

 

基本的に結婚指輪はシンプルなデザインがおすすめとなります。

ダイヤモンドが贅沢にはいっている結婚指輪は、家事や水に触れる時など着脱する機会が圧倒的に増えます。

だんだんと億劫になっていき、最終的には着用しなくなる可能性が高くなります。

 

ですから、婚約指輪の代わりに結婚指輪を贅沢に。と考えるのは避けるべきなのです。

逆に言ってしまえば、婚約指輪は贅沢な機能、結婚指輪は味の機能という異なる機能を持っており、役割が異なるのです。

 

 

セットで考えよう

 

婚約指輪_エンゲージメントリング_結婚指輪_マリッジリング

 

婚約指輪はプロポーズのプレゼントというイメージが強いですが、実際には異なります。

婚約指輪と結婚指輪はセットで考えるべきです。

 

エタニティリング-婚約指輪-結婚指輪

 

 

なぜなら2つの指輪共に左手の薬指へ身につけます。

つまり2つの指輪のデザイン的な相性は、とても重要な要素です。これを重ね付けといいます。

 

 

同時に購入する必要性はありません。婚約から結婚まで平均でも1年ほどかけるカップルも多いからです。

しかし婚約指輪を選ぶ際に結婚指輪も重ね付けしたり、重ね付けのコーディネートを検討して選ぶ必要性があります。

 

 

 

 

大抵のブランドや宝石店では、ブライダルリングとして婚約指輪と結婚指輪の両方を提供しています。

そしておすすめなセットリングのコーディネートも、沢山の提案をすることができるはずです。

 

プロポーズなどで婚約指輪を独断することは最も避けるべき方法ですが、婚約指輪を選ぶ際にも結婚指輪とセットで考えることが重要であることを視野にいれておきましょう。

 

 

重要なのはダイヤモンド

 

婚約指輪-エンゲージリング-ダイヤモンド

 

結果論として、年々婚約指輪ではなくネックレス等のジュエリーアイテムで選ばれる方が、少しずつ増えている印象があります。

指輪でなくてはならない絶対的なルールはないので、ネックレスでも問題ないです。

ネックレスであれば時と場所を問わず、常に着用できるのも魅力に感じているようです。

 

 

いずれにしても重要なのはダイヤモンドにあります。

婚約指輪とは、価値の高いダイヤモンドを婚約記念品として贈り、それを指輪として身につける手段です。

つまり婚約指輪の目的とはダイヤモンドにあるわけです。

 

 

ダイヤモンド-原石-カット-研磨

 

価値の高いダイヤモンドを贈る。

形は指輪でもネックレスでも構わない。

現代では個人のライフスタイルに合わせた設計が重要視されていますし、筆者もそれをおすすめしています。

結果としてそれが指輪である方がほとんどではありますが、ネックレスも優秀な選択肢です。

 

 

EIKA_FJEC_華やかなプロポーズから理想のリングへリメイク

 

最も重要であるのは、そういった形の選択肢を相手に残しておくこと。

そしてプロポーズをされる方にとっては、最も優れた手段がダイヤモンドプロポーズです。

主役となるダイヤモンドだけでプロポーズを実行し、後からそのダイヤモンドを元にして好きなジュエリーへとオーダーメイドする方法。

婚約指輪にだってできますし、婚約ネックレスにもできます。選択肢は無限です。

 

ダイヤモンドプロポーズについてはこちらの記事を>

 

 

婚約指輪も結婚指輪も、長い歴史の中で人々から支持され、選ばれてきた指輪達です。

小さな2つの指輪に二人の生涯が反映され、それが後世に受け継がれていくのです。

現代はデジタル時代だからこそ、こういったクラシックな方法が改めて脚光を浴びています。

ぜひ2つの優れた指輪を叶えてくださいね。

 

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