婚約指輪で失敗しないブランドの選び方
婚約指輪を探す。それはその人の今までの人生にとって非常に大きなイベントです。
婚約指輪(エンゲージリング)は婚約記念品。
二人が他人(恋人)から家族になる。という大きな決断を決めた、婚約という記念すべきイベントを記念する品です。
贈る側の男性にとっても、手にされる女性にとっても、どちらにとっても重要で大切な意味を持った指輪。
そんな婚約指輪を探すにあたって、まずはどんなブランドがあるのか。というキーワードから調べられる方は多いです。
バッグのブランド、ファッションブランド、財布のブランド、商品に特化したブランドもあれば、包括的に特化しているラグジュアリーブランドもあります。
しかし婚約指輪というジュエリー(宝飾品)のブランド選びとは、少し通常のブランドの考え方とは異なります。
今回の記事では星の数ほどもある婚約指輪のブランドから、失敗しないブランドの選び方をご紹介しましょう。
方法というよりは、考え方に近いですが、有用な情報となって頂ければ幸いです。
目次
婚約指輪=ジュエリー・宝飾品
そもそも婚約指輪のブランドとして考えるのは、誤りです。完全な間違いではありませんが、正確には誤りです。
婚約指輪とはジュエリーです。宝飾品です。
つまり婚約指輪のブランドとは、ジュエリーブランドのことを指します。
GOOGLEやYAHOOで婚約指輪のブランドと探すよりも、ジュエリーブランドと探す方が正確なことも。
婚約指輪とはジュエリーの中にある1つの商品群です。
もっと言ってしまうと、婚約指輪という商品群も曖昧です。
婚約指輪はこうでなくてはならないというルールがないからです。
しかしジュエリーブランドとして検索して、ジュエリーブランドのウェブサイトにアクセスし、
そのサイトのメニューに婚約指輪(もしくはエンゲージメントリング)というメニューが存在すれば、それがそのブランドの婚約指輪になります。
婚約指輪を贈るということは、価値の高い宝飾品を贈ることと同じ意味です。
婚約指輪という絞りすぎたキーワードよりも、ジュエリーとして探すことでより豊富な選択肢から調べることもできるわけです。
ブランドに対する目的は?
そもそもブランド選びとは、目的選びと同じです。
調べる前に、婚約指輪のブランドを選ぶ上での条件や方向性、目的を決めておかないと、選択肢が多すぎてしまいます。
前提となる条件を決めましょう。
安いブランド?
高級ブランド?
海外ブランド?
有名ブランド?
かわいいデザインのブランド?
クラシックなブランド?
などブランドに対する目的はいくらでもあります。
婚約指輪を選び、購入するにあたって、どんな目的や条件にするのかを決めておくことで、より自分に最適な婚約指輪ブランドを選ぶことができます。
例えば銀座あたりを1日かけて回る方がいらっしゃいますが、あまりおすすめしません。
ジュエリーショップは一店舗あたりの接客に長い時間を要します。家電量販店のようにはいきません。
今はオンライン情報の時代です。先に目的を決めて、フィルターしておくことが大切です。
そうでないと周りに回って疲れ果ててしまい、本意ではない婚約指輪のブランドを決めてしまうことになりかねません。
事実、疲れてしまって勢いで選んで失敗した。なんて声は少なくないのです。情報は、量より質です。
ラグジュアリーブランドのデメリット
ジュエリーといえば、まずは世界的に著名なラグジュアリーブランドやハイジュエリーブランドを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
カルティエ、ハリー・ウィンストン、ティファニー、ヴァンクリーフアンドアーペル、グラフ、ショパール、ブシュロン、ハイジュエリーブランドだけでも挙げ始めたらきりがありません。
国内外のセレブが愛用するジュエリーは、憧れのイメージもあります。
しかしそんなラグジュアリーブランド(高級ブランド)から選ぶことには、メリット以外にもデメリットが沢山あることもご紹介しておきましょう。
素晴らしいブランド達ですが、それが世界のスタンダードかと言われればそうではないからです。
【メリット】
・誰が聞いても知ってるという認知度
・高級というイメージ
・パッケージに至るまで全てが高級
・お店が贅沢
と認知度やイメージに伴うメリットが基本的に高いと言えます。誰にプレゼントしても分かりやすいということです。
そのため、高級ブランドで購入することを無難な選択肢(お金で解決する手段)として考えている方も少なくありません。
(もちろんそのブランドで普段から購入できて、そのブランドの理念や哲学に共感するセレブは別ですが・・)
【デメリット】
・同じような価値のジュエリーでも、格段に高い
・海外拠点ブランドがメインのため、距離が遠い
・選んだ品が旧作になりやすい
・流行に左右されやすい
・上には上がいすぎて安っぽく感じてしまう
・アフターサービスが高め
このあたりはジュエリーに関わらずですね。
よくブランドフィーと呼ばれていますが、高級でイメージや認知度の強いブランドはとてつもない広告宣伝費をかけています。
そういったイメージ作りによって、贈ることのメリットや選ぶことのメリットを高めている部分もあるため、基本的に高いです。
ダイヤモンドが同じクラスで、同じような貴金属の素材を使っていても、価格は数倍になってしまうことも。
またアフターサービスなどは基本的に高めです。高級ホテルだと水すら高いのと一緒ですね。
またこういったいわゆるブランド物にはトレンドがあり、そのトレンドは常に大きな変化をしていきます。
つまり大金をはたいて購入した婚約指輪がすぐに旧作になってしまう可能性が高いということ。
それに高級ブランドの顧客は、基本的にスーパーセレブです。
婚約指輪に数千万円かけたり、数億以上かけることが普通な人たちをメインの顧客としています。
つまりそのブランドで婚約指輪を購入するということは、ブランドの顧客同士で競い合う対象となることを意味します。
例え100万円で1カラットの婚約指輪を買ったとしても普通どころか底辺の世界。
しかし指輪にはブランドの刻印がおされます。
結婚式へ行ったら、前に同じブランドで自分よりも大きなダイヤモンドのセットされた同じ指輪を着けていた・・・。
なんてことはよくあるお話ですが、著名なブランドであるからこそのデメリットと言えるでしょう。
ジュエリーは玄人であればあるほど、ブランドよりもオーダーメイドにこだわる傾向があるのは、こういったことも一因ですね。
ブライダル専門ブランドのミステリー
日本国内は、大手のブライダル専門ジュエリーブランドが所狭しと店舗を乱立しています。
これはちょっとしたミステリーです。
婚約指輪のブランド選びとは、ジュエリーのブランド選び。
なのに婚約指輪や結婚指輪に特化したブランドが乱立しているからです。
答えは明確です。ブランドが作れないからです。
かなり刺激的な言い方かもしれませんが、海外のブランドのようにデザインやイメージで勝負することに躊躇しているブランドばかりなのです。
だからこそマストアイテムとされる婚約指輪や結婚指輪に特化し、後付として婚約指輪ブランドや結婚指輪ブランドとプロモーションしているのが現実です。
これはおかしいと思います。
ジュエリーは婚約指輪や結婚指輪だけではありません。
むしろ婚約指輪はジュエリーへの入口であり、今後ファッションジュエリーなどが活躍していく機会は少なくありません。
そんな大切な入口であるブランドがブライダル専門ブランドだと、今後の広がりが見込めません。
ブランドが作り上げていくこれからの世界観を楽しみにすることもできないわけです。
本来のブランド選びとは、投資です。
このブランドの考え方、やり方、今後の広がりに共感して購入という投資をする。
そしてそのブランドが起こしていくことにワクワクしていく。そんな時間と商品を享受していく。
それがブランド選びで大切なことです。
婚約指輪を贈ること。婚約指輪のブランドを決めること。
それは今後の人生とジュエリーのお付き合いの道を贈ることと一緒です。
人生におけるその時のためだけのブランドは、ブランドとは言えません。
ラグジュアリーブランドは高くて、融通が利かない場面もあるかもしれません。
しかしこの点において優れているのは確かです。
ただ高すぎるので、なかなか継続的なお付き合いをするのは大変ですね。(苦笑)
私はよく年に最低でも100万円以上、そのブランドに投資できるなら高級ブランドをおすすめしています。
(あくまで婚約指輪の話しです)
オーダーメイドでいこう
高級ブランドだと高すぎる、ブライダル専門店では夢がない。
否定ばかりしても仕方がありませんので、おすすめな方向性をご紹介します。
それが婚約指輪はオーダーメイドで叶えるという方法。
実際に現代はあらゆる業界が既製品ブランドから、オーダーメイドブランドへと移行をはじめています。
もはや高級ブランドだけが独占的な時代は終焉を迎えたのです。
フランスの高級ブランドがアメリカや日本のストリートブランドとコラボレーションしているのも、そういった要因があります。
時代は変わったのです。大量生産から、アイデンティティの時代へと。
先に高級ブランドで選んだ場合、隣の席に自分と同じブランドの婚約指輪でクラスが上の場合、恥ずかしくなってしまう点があるとご紹介しました。
流行や新作、旧作の概念も一緒です。
しかしオーダーメイドにはそんなことは関係ありません。
例えば婚約指輪を比較し合う会があったとします。
Q:あなたの婚約指輪はどのブランドなの?
Aさん:わたしはハリー・ウィンストンよ。
Bさん:わたしはカルティエの1カラットよ。
Cさん:わたしもハリー・ウィンストンよ。
Dさん:わたしは自分用に作ってもらったわ。
果たしてどなたが、客観的にみて優れた回答のように見えるでしょうか。
確かに高級ブランドを手にしたAさんからCさんは優れているように見えるかもしれません。
しかしこの場合、Dさんが優れていると思います。なぜなら他者というブランドに媚びずに答えられている回答だからです。
AさんからCさんは既製品を。しかしDさんは自分のために作ってもらっており、そのプロセスこそがブランドに代わるものとなっているからです。
分かりやすくいえば、AさんからCさんはブランド物のドレスを着ていて、Dさんだけは自分用に仕立ててもらったオーダーメイドドレスを羽織っていることと一緒です。
自分のために、自分のためだけに、自分だけが持つ何か。それ以上に特別なことはないのです。
だからこそ婚約指輪を選ぶということにおいて、最も優れた手段はオーダーメイドで作ること。
オーダーメイドジュエリーというサービスを提供しているブランドで選ぶということになるわけです。
メイドイン・ジャパンを活用しなきゃ損!
そしてここはモノづくり大国、日本です。
ジュエリーを作る技術においても、非常に高いレベルを持っているのが日本のジュエリー工房や工場です。
(最近のブランドは国内だと人件費が高すぎて、第三国へ委託しているケースがほとんどですが)
そんな場所に住んでいるのですから、ブランドに媚びずにメイドインジャパンをフルに活用してオーダーメイドで作ってくれる婚約指輪を選ばなくては損です!
オーダーメイドは高い?そんなことはありません。ジュエリーはそもそも小さい作品ですから、既製品であってもオーダーメイドであっても、対して予算は変わりませんよ。
ファッションは大きな作品なので、オートクチュールと呼ばれるオーダーメイド服は高級です。しかしスーツやドレスも最近は格安にオーダーメイドできるようになってきましたね。
婚約指輪という一生の宝物。
だからこそ二人のために、愛する彼女のために、どんな高級ブランドからも提供されていないオーダーメイドの婚約指輪を作ること。
これ以上にブランド価値のある方法はありませんよね。
それにオーダーメイドを主体としているのですから、今後婚約指輪をリメイクしたり、新しいジュエリーを作ってみたり。
例えば結婚記念日に最適なジュエリーを作りたいなぁと思った時なども、良い相談相手になりますね。
今後も夢が広がりますし、相手にもメリットが高いです。
オーダーメイドの流れは?
婚約指輪のオーダーメイドの流れは簡単です。
そもそも婚約指輪は、ダイヤモンドと貴金属の2つだけで構成されます。
・どんなクラスのダイヤモンドを主役とするか。
・どんな貴金属を材質として選ぶか。
・どんな造形にするか。
・どんなサイズ感で作るか。
この4つだけです。といってもここから派生する選択肢は無数です。
しかし婚約指輪には基本種と呼ばれるデザインがあるので、ジュエリーコーディネーターと一緒に順序よく選べば、非常にスムーズです。
それに貴金属はほとんどの場合プラチナですし、ダイヤモンドは予算でほぼ決まります。
オーダーメイドと聞くと敷居が高く感じやすいですが、むしろその逆。
ジュエリーだからこそ気軽にオーダーメイドをすることができるんですね。
またオーダーメイドと聞くと納期に時間がかかるイメージですよね。
しかし既製品でもセミオーダー式が大半なので、時間がかかるのが婚約指輪です。
どちらも時間がかかるのなら、完全オーダーメイドをおすすめします。
ブランドクオリティチェックリスト
とはいえ、婚約指輪のブランドがどんな材質でどんなクラスのダイヤモンドかを確認するのは難しいですよね。
婚約指輪のクオリティをチェックするためのリストを、簡単にご紹介しておきます。
【ダイヤモンドについて】
・カラー(色味)は、Iクラス以上か(理想はF以上)
・クラリティ(透明度)は、SIクラス以上か(理想はVSクラス以上)
・カット(研磨の状態)は、VERY GOOD以上か
【貴金属の素材について】
・プラチナは純度95%か(90%も許容)
・ゴールドは純度75%か(要は18金)
これらをクリアしていれば、基本的に安心です。
婚約指輪を構成するダイヤモンドも金属も、世界共通の通貨のようなもの。
そのクオリティは規格化されており、ブランドや宝石店によって異なるものではないのです。
あと鑑定書や保証書が付くかは絶対に確認を。
オーダーメイドはダイヤモンドから贈る
さていかがでしょうか。
婚約指輪のブランドといっても、深く掘り下げると様々なメリットやデメリット、方向性や目的が存在します。
どのブランドも答えにはなりえますが、大切なのは二人にとって最上の選択肢となること。
決してそれは知名度やイメージだけで推し量るものではないことを明言しておきます。特にジュエリーの世界は。
先日も友人からこんなラインメッセージが流れてきました。
「頑張って高級ブランドAの婚約指輪を買ったけれど、後からメルカリやオークションみたら激安で沢山売ってて損をした気分になった・・・。」
イメージや知名度も大切ですが、それが全ての恩恵を授けてくれるわけではないのです。むしろそこに頼りすぎることで、良い買い物ができないこともあるのです。
最後によく聞く懸念事項について。それがオーダーメイドだと指輪でプロポーズできないという点です。
結論から申し上げます。全く懸念事項ではありません。なぜなら指輪でプロポーズをすること自体が、もう古臭い手法だからです。
多くのCMや広告は未だに過去焼きましで打ち出していますが、婚約指輪はそもそも二人で選ぶ時代。
そしてプロポーズは、ダイヤモンドで!がおすすめです。
婚約指輪の主役のダイヤモンドを選ぶ。
そのダイヤモンドでプロポーズする。
成功したら、二人でデザインをオーダーメイドで選ぶ。
完成した指輪で再サプライズも。
これがダイヤモンドプロポーズであり、まさにオーダーメイドの婚約指輪をプロポーズからプレゼントできる唯一の方法です。
婚約指輪のブランドはオーダーメイドで。オーダーメイドはダイヤモンドで。
まさにこれが今最もおすすめで、活用できる唯一無二の方法です。ぜひご活用ください。
ダイヤモンドプロポーズに関する記事はこちらへ>
婚約指輪のブランドを選ぶ。
しつこくなってしまいますが、それは生涯お付き合いしていくジュエリーブランドを選ぶことです。
ぜひこの点に重点を置いて、お二人にとって最上の婚約指輪ブランドを選んで頂ければ幸いです。
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