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婚約指輪_ダイヤモンドリング

婚約指輪とファッションジュエリーにおけるダイヤモンドの違い

婚約指輪(エンゲージリング・エンゲージメントリング)は、婚約の証として男性側から女性側へ贈られる婚約記念品です。

婚約指輪を受け取り、身につけるということは自分自身が婚約した証となります。

使途は明確ですが、婚約指輪が製品上どのような概念になるのかはあやふやになっている現代。

婚約指輪として贈るにはどのような指輪が最適なのか。

はたまた様々なクラスがあるダイヤモンドにおいて、婚約指輪として相応しいダイヤモンドとはなんなのか。

そもそも婚約指輪と他のフアッションジュエリーに代表されるダイヤモンドリングとの違いは何なのか。

今回の記事では婚約指輪に関する根本的概念について詳しくご紹介します。

 


 

 

 婚約指輪は指輪であれば何でも良いわけではない。

 

 

者名/Shutterstock.com

 

そもそも婚約指輪とはこうでなくてはならない。という強いルールはありません。

しかし通例的概念、マナーから派生したルールは存在しています。

 

結論から申し上げますと、婚約指輪は指輪という形であれば何でも良い。というわけではありません。

しかしケースによっては、これが婚約指輪だと贈り主の男性が決めて相手に伝え相手が了承した場合、それが婚約指輪となるケースもしばしばあります。

ただこの場合、婚約指輪が婚約記念品である概念からは少し逸脱してしまいます。

 

婚約指輪とはプロポーズ時のプレゼントのようなイメージがありますが、実際には婚約記念品です。

婚約記念品とは、婚約したことを正式に記念する際に新郎側から新婦側へ贈られる品のこと。

手塩にかけて育てた娘が相手の家系になるわけですから、儀礼的にも贈り物をするのがマナーであり、

それが生涯に渡って宝物となるような品であることが望ましくなるわけです。

 

婚約指輪_エンゲージリング_ダイヤモンド

 

つまり婚約指輪とは婚約記念品として結婚を了承して頂けた御礼として、相応の価値がある指輪を贈ること。がマナーとなります。

基本的に婚約指輪は、宝石(ダイヤモンド)と貴金属(プラチナやゴールド)から生成されるため、世界中で価値の高いものとして流通し、

その価値は非常に安定しています。婚約記念品として婚約指輪でなくてはならないルールはありませんが、

婚約指輪の素材が婚約記念品として非常に優秀であり、いわば通例となっているわけです。また多くの女性にとって憧れの対象ともなっています。

 

さらに深く掘り下げていくと、価値の高い宝石であることが大きな条件となっていきます。

婚約指輪は価値の高いダイヤモンドを婚約記念品として贈り、それを相手の女性が婚約した証として身につける。

というものなんですね。

 

 

 価値が高いダイヤモンドと、そうでないダイヤモンド

 

婚約指輪_ダイヤモンドリング

 

では、価値が高いダイヤモンドと、そうでないダイヤモンドの具体的な違いは何なのでしょうか。

実はこの点については決まったルールはなく、ご自身や相手の価値観にも左右される部分です。

なぜなら現代における婚約指輪の平均相場である0.3カラットのダイヤモンドで十分と考える女性もいらっしゃれば、

1カラット以上の非常に大きな著名人が身につけるクラスのダイヤモンドでなくては納得しない方もいらっしゃるわけです。

細かなダイヤモンド選びについてはこういった相手の価値観、ご自身の資産状況などを踏まえて最適なクラスを選択することになります。

まずは相場から検討を開始して、相場を最低ラインとし、そこからご予算に応じてクラスを上げていく。という手段が理想的でしょう。

 

先述の通りですが、現代における婚約指輪の平均相場は約30万円であり、

これを無色透明で美しいカットのダイヤモンドカラットに当てはめると、最適価格で約0.3カラット程度となります。

つまり全ての方に共通してまず婚約指輪の予算を30万円・0.3カラットから検討することが望ましくなります。

基本は0.3カラットですが、0.2カラットまでは許容として良いでしょう。

 

0.2カラットを下回ってくるダイヤモンドについては、基本的に目立った価値がなくなっていきます。

つまり0.2カラット未満は相場から考えても、ダイヤモンド自体の実力(見た目のインパクト、実際の価値)から考えても、

婚約指輪としては相応しくないクラスとなっていきます。

 

ダイヤモンド_ダイヤモンドプロポーズ

 

ちなみにダイヤモンドはあくまで1石のカラットで判断します。

よく通販などで総カラット0.3や1カラットと謳われていますが、ご注意を。

合計のカラット数は意味をなしません。あくまで宝石は1石でどれくらいの実力があるかです。

もっと言ってしまえば、1石で価値の高いダイヤモンドを主役としてまとったリングが婚約指輪となります。

 

 

ファッションと、宝飾の違い。

 

EIKA_JC_クリスタル

 

ジュエリーには2つのカテゴリーがあります。

1つ目は、ファッションジュエリー(コスチュームジュエリー)です。

ファッションジュエリーは宝石の価値に重きを置くのではなく、あくまでファッション性に重きを置きます。

そのため基本的にはメレと呼ばれる小粒のダイヤモンドが使用されます。簡単に言ってしまえば、カジュアルなジュエリーです。

よくダイヤモンドが使用されていれば婚約指輪と誤解してしまいがちですが、注意をしましょう。

 

 

婚約指輪_エタニティ_EC1001

 

 

2つ目は、宝飾品(ファインジュエリー)です。

ファッションジュエリーがカジュアルなら、こちらはフォーマルです。

Tシャツジーンズの装いと、タキシードの装いの違いと同じようなイメージです。

宝飾品は価値の高い宝石をまとったジュエリーの総称。つまり婚約指輪は基本的にこちらのカテゴリーに属します。

 

ファッションジュエリーについては鑑定書がつけられるケースはほとんどありません。

しかし宝飾品には鑑定書がつけられることがほとんどです。

なぜなら価値の高い宝石をまとっているかまとっていないかの違いが明らかだからです。

 

ファッションジュエリーは普段のファッションコーディネートに合わせて女性自身が購入する機会が多いですし、

それ以外にもクリスマスや誕生日等のイベントにおけるプレゼントとして贈られることも多いです。

 

つまり婚約指輪をファッションジュエリーで贈るということは、そもそも通例的ルールから外れており、

贈ることによって相手に失礼となるケースもありますので、注意をしましょう。

あくまで1石で価値の高いダイヤモンドが主役となっている指輪もしくは相応のジュエリーであることが理想というわけですね。

 

 贈るメリットは、意外と高い。

 

 

婚約指輪という名前から、わずかな婚約期間のためだけに高価な指輪を購入するのは勿体無い。

なんてことも言われたりしますが、これらは少し勘違いな部分もあります。

 

婚約指輪はダイヤモンドリング。

男性でいえばフォーマルな特別な大人の装いが必要な時に身につける腕時計に等しいものです。

つまりご結婚後も活躍する場面は非常に多いものです。

 

年を重ねれば重ねるほど、大人の装いが必要になるイベントは増えていきます。

結婚式、家族行事、学校行事や仕事行事など、フォーマルな装いをする機会は増えていくばかり。

そんな時に価値の高い宝飾品(婚約指輪)を1つ持ち合わせていれば、非常に優秀な装飾品となってくれます。

 

つまり大人の女性ならば1つは持ち合わせておきたいものが、価値の高い宝飾品。

婚約指輪が1つあればそれらを叶えることもでき、生涯活用していくことができます。

 

また価値が高い指輪であり、ダイヤモンドの価値は世界的に安定しているため、資産価値にもなります。

なるべくなら避けたいですが、いざという時にお金に替えることもできます。

通常の品物と違って、宝飾品は価値が消えないもの。

婚約指輪はその時のためだけの購買活動ではなく、生涯を見据えた贈り物であると言えるでしょう。

事実、現代においてはこれらを踏まえて一生持ち続けて親しみ続けられるようにと、平均カラットが上昇傾向にあります。

 

 

だからこそどうしても予算がなくて購入できないなどの場合は、とりあえず贈らないという選択するのも勇気です。

最近ではセカンドプロポーズが流行っており、当初は婚約指輪を贈れなかったけれど、結婚記念日などに贈る方が増えてきています。

結婚すれば共に時間を歩んでいくわけですから、短期的に考えるのではなく、長期的に計画をするのも一つの手です。

 

 

 カラットだけで検討するのは危険。

 

婚約ネックレス_ダイヤモンド

 

ダイヤモンドはカラット(大きさ・重さ)だけがフォーカスされがちですが、

実はダイヤモンドをカラットだけで選ぶと思いも寄らない落とし穴が待っています。

実はダイヤモンドというのは大きさだけでその価値が決まるものではないからです。

 

 

ダイヤモンド_4C

 

ダイヤモンドには世界共通で定められているグレーティングシステム(価値基準)が存在しています。

これを「4C(ヨンシー)」よ呼びます。

 

4Cとは、

・CARAT(カラット・重さ)

・CUT(カット・研磨の状態)

・COLOR(カラー・色味)

・CLARITY(クラリティ・透明度)

 

の4つの指標を総合的に判断して1つのダイヤモンドの価値を決めるグレーティングシステムのこと。

これは世界共通、全てのブランド・宝石店でもこの基準から逸脱することはできません。

つまりブランドによってダイヤモンドが異なるのではなく、どのクラスを取り扱っているかという違いになります。

 

4Cを簡単に言ってしまえば、

「より大きくて(重くて)、無色透明で美しいカットが施されていればいるほど、価値が高くなる」

ということです。

 

つまりこの4Cの概念を知っておかないと、いくらカラットが大きくても、価値が伴っていない場合があるんです。

非常に注意が必要です。悪質な業者になると、1カラットで激安!と宣伝していたりしますが、

実際には価値が非常に低い、輝きも損なわれているダイヤモンドであるケースが多いものです。

 

とはいえ、カラット以外の全ての指標を最高ランクにすれば良いというわけではありません。

もちろん最高ランクであれば良いのですが、費用がぐんぐんあがり現実的ではなくなってきます。

であればカラットを上げた方が良いのでは?という選択肢が出てきますので、賢い選び方が費用です。

この点については婚約指輪として相応しい(宝石の価値として相応しい)下限ラインを知っておけば安心です。

 

・カラット:相場的に0.3カラット以上で検討(予算に合わせて)

・カラー:肉眼で無色であるIクラス以上(できればHクラス以上)で検討

・クラリティ:肉眼で内包物が視認できないSIクラス以上で検討

・カット:良いカットであるGOOD以上で検討

 

上記ラインで検討すればまず問題ありません。なぜなら上記を総合的に評すると、

 

「(選ばれたカラットに対して・・)鑑定士が見ても肉眼で無色透明、良いカットの品位が高いダイヤモンド」

ということが世界共通で言えるからです。

 

国内のメーカー・ブランドではよくトリプルエクセレントやエクセレントカットのみなどと宣伝されていたりしますが、

あまり関係はありません。もちろん上にこしたことはありませんが、上記をクリアしていれば見た目の差はほとんど区別がつかないばかりか、

実際価値は高いからです。あとは個人的なこだわりをどうされるかに合わせて選ぶと良いでしょう。

いずれにしても気をつけるべきはカラット以外の指標が上記ラインより下回っていないか。です。

上を見すぎず、バランスを見てコストパフォーマンスの良い賢い買い物をしましょう。

 

 

いかがでしょうか。婚約指輪のダイヤモンドについてや、ファッションとの違いについてご紹介させていただきました。

ぜひご自身およびお相手の方にとって最適なプランを計画してみてください。

 

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