婚約指輪の選び方(ステップ)
本日のトピックスは、婚約指輪の選び方についてです。
以前より「婚約指輪を贈る理由と意味」についてや、「婚約指輪のベストな価格帯」について触れてきましたが、本日は実際にどう選べばいいの?という疑問にお応えする記事です。
まだ以前の記事をご覧になっていない方は、婚約指輪選びの重要なポイントかと思いますので、是非ご覧頂ければ幸いです。
↓以前の記事↓
目次
婚約指輪選びのポイント
★ポイント1
贈る相手の価値観/趣向を検証しよう!
★ポイント2
予算の方向性を決めよう!
★ポイント3
婚約指輪(商品)を決めよう!
ポイント1 贈る相手の価値観/趣向を検証しよう!
婚約指輪とは人生一度きりの大切な贈り物(プレゼント)です。
プレゼントは相手に喜んでもらうものですので、贈る相手の要望を出来る限り検証する事が最短ルートです。
とわいえ、プロポーズとなれば秘密裏に進めなくてはならないので、検証するのも難しいかと思います。
【検証方法】
過去の記憶を探る・・・
お付き合いされていく中で、沢山の思い出や記憶があると思います。そこでまずは、回想の旅に出かけましょう。
ふとした会話の中で、「こんなプロポーズされたい・・」「こんな指輪憧れ・・」なんて事を話していた記憶はないでしょうか。
ご成約されたお客様の多くは、実際にそんな記憶がある事が分かっています。
男性が気付いていなくても、女性は日々の関係性の中で、そんなヒントを散りばめているものです。
街に出かけた時、宝飾店のディスプレイを眺めていたとき、テレビを見ていた時、お二人で結婚についてさりげない会話をしていた時、、
そんな記憶はありませんか?
思い当たる節がなかったとしても、一度回想されてみる事をお勧めします。
それでもなければ、2へと進みましょう。
【検証方法2】
お相手の身の回りを改めてじっくり眺めてみる・・・されげなく聞く・・
女性の趣向は、身の回り、特にファッションなどに現れている事がほとんどです。
ファッションとは、如実にその人の価値観や趣向を表すケースが多く、お二人の関係性が深ければ深いほど、意外と盲点な部分だったりしています。
少しヘアスタイルを変えた事が女性にとって大きな変化だったとしても、男性がなかなか気付かないのと同じですね。
もちろん、婚約指輪はファッションリングではありません。お二人の絆や誓いを象徴するものです。
そのため、気をつけて頂きたい点としては、ファッションジュエリーなどをそのままお相手の婚約指輪に求める価値観に結びつけると危険です。
・そもそも身の回りに気を遣う方かどうか。
・CP(コストパフォーマンス)重視の服装か。欲しいもの重視の服装か。(ブランド志向か)
H&M、ZARAやFOREVER21など、ファストファッションも盛んな時代です。
男性女性に関わらず、それらファストファッションブランドを上手く組み合わせてスタイリングしている方も少なくありません。
お相手の方はいかがでしょうか?
それとも、欲しいデザインやファンになったブランドがあったら、それが高くても、貯金などをして絶対に買うスタイルの方でしょうか?
ブランドや価格が分からない場合は、なんとなく「それどこのブランドなの?」などさりげなくファッションを褒めるように聞いてみて下さい。
聞いたらインターネットで検索。すぐに値段は判明するはずです。
(ここで驚愕される方も珍しくありません。笑)
・普段と特別な日に、違いはありますか。
日常的なファッション、特別な日のファッションに違いはあるでしょうか。
ここまで、いかがでしたでしょうか?
婚約指輪を贈る事。プロポーズする事。結婚する事。それは、お互いを改めてしっかりと理解するにあたって、良い機会にも思います。
改めて大切な方のリアルな姿をしっかりと理解しましょう。
最高のプレゼントとは、その検証から始まります。
自分は理解している!!つもり・・でも盲点が存在している事は非常に多いので、ぜひ改めてご検討ください。
婚約指輪選びに失敗する最大の要因は、「価値観の相違」です。
贈られたその日に喜んで頂けても、ずっと持ち続けるものですので、数年後、数十年後にも最適だと思える選び方が最適です。
ポイント2 予算の方向性を決めよう!
予算の概念(相場など)について、詳しくは以前の記事で詳しくご紹介しておりますので、こちらをご覧ください。
ここでは実際の決め方について、話を進めていきたいと思います。
ポイント1で、実際にお相手の方の価値観や趣向を検証したところで、次に必要なのは「予算を決める事」。最も重要な点です。
決める方向性としては、
1.市場の相場や概念に従うか。(予算上限設定をする)
2.相手の趣向/価値観に合わせて決めるか。(特に予算上限を設定しない)
3.ご自身の資産状況に合わせて決めるか。
です。
1.市場の相場や概念に従うか。(予算上限設定をする)
婚約指輪市場の相場や概念に従うならば、30万円~が市場相場です。
ただし先述の通り、市場相場という広い概念は無難ですが、その一方で諸刃の剣です。
例えば、プレゼントと一重に言っても、相手によって欲しいプレゼント、喜ぶプレゼントは違うからです。
婚約指輪に対して余り予算にこだわりがなければ、市場相場はあくまで参考程度にしておいた方が良いでしょう。
2.相手の趣向/価値観に合わせて決めるか。(特に予算上限を設定しない)
ポイント1で触れたお相手の趣向/価値観から導き出す方法です。
市場的な概念にとらわれず、お相手の価値観や趣向に最適化した婚約指輪選びです。
予算を予め設定しまう事で、選択肢を絞ってしまうと、返っていい婚約指輪選びができなくなる場合があります。
ポイント1である程度お相手の価値観や趣向が身定まっている場合は、それに従い、予算は後から決めましょう。
3.ご自身の資産状況に合わせて決めるか。
これは1の市場相場からの選択肢(30万円~)が、資産状況的に厳しい場合に目指す方向性です。
婚約指輪の中身にこだわらず、婚約指輪を贈った!というイベントに対してだけ優先度を持っている場合です。
実を言うと、これはおすすめできません。
形式上のお買い物は、返って損をする事が多いからです。
婚約指輪とは贈られたからずっと持ち続けるもの。
贈るというその時だけのタイムラインに優先度をもってくる事は、そもそも婚約指輪を贈るという本来の目的から逸脱してしまうからです。
思い出は記憶に変わりますが、商品はそのまま残り続けます。
そのため、中途半端になってしまう買い物であれば、いっそ婚約指輪を贈らないという手もあります。
婚約指輪となれば、ご本人はもちろん、周囲の方なども相応の価値観を持ってしまいます。
婚約指輪といえば、これくらい!そんな市場概念が強くあるからです。
そのため、いっそ贈らず、他のプレゼントでプロポーズするのも一つの手です。
(婚約指輪以外でおすすめなプレゼントは別記事で詳しくご紹介したいと思います)
いかがでしたでしょうか。予算の方向性としては、
市場相場である30万円~を下限予算として、広く商品を見定める方向性がおすすめしたい決め方です。
ちなみにですが、価格の隠蔽については、この情報化社会では不可能だと思っていいでしょう。
ポイント3 婚約指輪(商品)を決めよう!
お相手の趣向/価値観、さらに予算の方向性に大方決めたところで、最終ステップは、婚約指輪(商品)選びです。
婚約指輪と一重に言っても、その商品数は無限にあります。
そこで必要なのは商品のフィルターです。フィルターの仕方としては、
1. まず、商品のどこに優先度を持たせるかを決める。
婚約指輪のデザインなのか、ダイヤモンドの価値なのか。どちらに優先度を持たせるかを決めましょう。
基本的に、婚約指輪や結婚指輪とは、ブライダルリングと呼ばれており、シンプルなデザインが通例です。
ポイント1で、明確なデザインの方向性や趣向があればそれに従い、そうでなければシンプルで、なるべく価値の高い婚約指輪を選ぶ事をおすすめします。
シンプルとは、美しさの象徴。
婚約指輪の主人公はダイヤモンドなどの宝石ですので、それを際立たせるデザインとは、’’シンプルさ’’と言えるからです。
明確なイメージがあれば、デザイン趣向優先で。なければ価値優先でシンプルで美しいデザインを選びましょう。
2.地金と宝石の種類を決める。
地金とはリングの大部分を占めるメタルの事です。宝石とはダイヤモンドなどの事です。
婚約指輪では宝石が主役です。
宝石は、ほぼ100%の方がダイヤモンドを選ばれています。
明確に欲しい宝石が無い限りは、ダイヤモンドで贈りましょう。
地金(メタル)も、ほぼ100%の方がプラチナを選ばれています。
プラチナは白金と呼ばれており、元々白く、最も希少性の高い金属だからです。
先述したファッションスタイルに合わせて、そのままリング選びに反映する事が危険だと記載させて頂きましたが、これはホワイトゴールドなどのゴールド素材のためです。
ホワイトゴールドの見た目はほとんどプラチナと一緒です。また、ファッション性の高いイエローゴールドやピンクゴールドなども昨今選ばれてくるようにはなりました。
しかしながら、ダイヤモンドに最も相性の良い地金はプラチナなのです。
ホワイトゴールドなどは合金であり、ずっと白いわけではありません。イエローやピンクゴールドも美しいですが、ダイヤモンドに色移りしてしまうためその輝きを最大限に引き出す事はできません。
プラチナは永遠に白い金属。永遠のダイヤモンドの輝きをずっと輝かせてくれるのです。
ダイヤモンドとプラチナ素材。明確な趣向等がない限りは、これで宝石と地金は決まりと言っていいでしょう。
3.宝石の価値を決める。
続いて最も大事な点、宝石の価値を決める事です。
ダイヤモンドは世界共通でグレーティング(価値基準)が定められています。
どんなブランドも、どんなショップも、ここから逸脱する事はできません。
各ブランドやショップでは細かくこのグレーティングについてこだわりを表記していますが、余り細かくなりすぎても意味は成さないと思っていいでしょう。
大事なのは、世界共通で定められているグレーティングの、どれなのか。です。
グレーティングとは、4C(4つのC)と呼ばれており、
・CARAT:カラット(ダイヤモンドの重さ)
・CLARITY:クラリティ(ダイヤモンドの透明度)
・COLOR:カラー(ダイヤモンドの色)
・CUT:カット(研磨の精度)
の4つです。それぞれ詳しくは別途記事でご紹介しますが、婚約指輪選びでは下記グレーティングの指標をクリアしていれば問題ないでしょう。
・クラリティ(透明度):SI2以上(内包物が肉眼で確認できないレベルの下限)
・カラー(色):J以上(ほぼ無色レベルの下限)
・カット(研磨):GOOD以上(良いとされるレベルの下限)
それぞれの基準表についてはこちらのページをご覧下さい。
カラット(ダイヤモンドの重量)を除く3つの指標について上記下限クラスをクリアしていれば問題ないです。
上記3つの下限をクリアしているダイヤモンドで、後は予算に合わせてカラットを決めましょう。
カラットですが、0.3カラット~が最も選ばれています。
理由としては、女性の指にちょうどいいダイヤモンドのサイズ感~だからです。
0.3~で約30万円~です。
以降0.4、0.5と、0.1カラットアップ毎に、10万円ずつ価格が上がって行く位が相場と考えておいてください。
もちろん、ブランドやショップによって設定されている金額はばらばらです。
0.3カラットを下限クラスとし、その他3つのグレーティングクラス下限を満たしている事を条件としましょう。
これによって、贈る際のプレゼンテーションは、下記のように理論づける事ができます。
・ダイヤモンドは内包物が肉眼で確認できないくらいの透明度で、無色、良いカットが施されている。
・女性の指を、美しく輝かせるレベルのカラットを選んだ。
・メタルは、最も希少性の高いプラチナを選んだ。その白い輝きは永遠に色褪せない。
としっかり伝える事ができますね。
後は、お客様ご自身の気持ちと資産状況に合わせてクラスを上げていけば良いかと思います。
いかがでしょうか。ここまでで、婚約指輪選びの不安要素はほぼ解消できたかと思います。
後は、どこのブランドやショップで、どのような婚約指輪を選び、その他付加価値をどこまで付けるかです。
・ブランドやショップの概念
ポイント1でお相手の好きなブランドや欲しいブランドなどが明確でなければ、こだわり過ぎなくても良いと思います。
なぜなら婚約指輪の主役であるダイヤモンドはグレーティングが世界共通で定められており、それに乗っ取っていて、証明されていれば良いからです。
重要なのはきちんと証明されているかです。
上の写真は有力な鑑定機関が発行したダイヤモンドの鑑定書です。
これら鑑定書の有無は非常に重要です。
せっかく選んでも、鑑定書が付いていなければそれを証明する事はできません。
婚約指輪にはグレーティングが載っていないからです。ちゃんと鑑定書が付いているかどうか、確認しましょう。
ではブランドとは何でしょうか。世界的なジュエラーであればハリーウィンストンやカルティエ、ヴァンクリーフなど、様々なハイブランドがあります。
また、国内でも弊社EIKAはもちろん、ブランドは数多く存在しています。
主役の宝石が、ブランドに関わらず基準を定められているのに、ブランドが存在する理由とは何なのでしょうか。
それは、一つの安心保証のようなものです。
ブランドとして打ち出すには、しっかりと品質を保証しなくてはなりません。
デザイン性、機能性、クオリティなどの保証からアフターサービスや様々な保証をさします。
ブランドとはインターネットで言うYahoo!やgoogleのようなものであり、多くの情報を彼等が保証しているのと同じです。
婚約指輪一つでも、地金やダイヤモンドクラスの保証、デザイン性や機能性の保証、壊してしまったりした場合のアフターサービスなどの保証をしっかりと提供しているからブランドなのです。
またブランド商品は、婚約指輪そのものだけでなく、付帯するパッケージや刻印の洗練さなど、イメージの保証もしっかりしてくれます。
保証されている事で、消費者は安心を保証されながら、購入する事ができるわけですね。
婚約指輪の商品が星の数ほど存在している通り、その中には良質な商品はもちろん、粗悪品も数多く存在しています。
宝石や指輪の知識が専門領域である事を良い事に、粗悪品を掴まされる事も珍しくありません。、
ダイヤモンドは保証されていますが、指輪のメタル部分が粗悪だったりすると簡単に歪んでしまったり、そもそもデザイン性が粗悪だったり、リスクは多々存在しています。
ブランドは名前が命ですので、粗悪品を提供する事はまずないでしょう。
不良品はいくらか存在するにしても、しっかり保証してくれます。
特にブランドやショップなどを決めていない場合は、ブランド品を選ぶ事をおすすめします。
ただし、ブランド品にもネガティブな要素は存在しています。それは付加価値がありすぎて、適正価格から大幅に逸脱してしまうケースです。
例えば1カラットのダイヤモンドを使用した婚約指輪で同じクラスのダイヤモンド、デザインだったとしても、100万円以上の差が発生するほどです。
安心保証料やクオリティの担保にしょうがないとは言っても、決して安い買い物ではない婚約指輪において、大幅な価格の差は無視できないと思います。
また、ブランド品には好き嫌いの概念も存在しています。ポイント1で挙げた、趣向の違いによるものです。
このリスクを避けるための方法としては、先述の通り、シンプルなデザイン性の指輪を選ぶ事にあります。
デザインが、趣向に左右される婚約指輪は避けましょう。
あくまでダイヤモンドが主役。それを際立たせる、シンプルなデザイン性を備えたブランドメイクの婚約指輪。
これが、最もお勧めできる選び方です。
さて、そろそろ結論です。
(長文をお読みくださり、ありがとうございます)
今まで、婚約’’指輪’’の選び方についてご紹介させて頂きました。
では、ここで一つ質問させて頂きます。
「婚約指輪選び、難しすぎませんか?」
おそらく多くの方がそう感じたのではないでしょうか。
ここまでご紹介していて恐縮なのですが、結局のところ、相手の欲しいをヒアリングできている事を除いて、100%のプレゼントは不可能に近いんです。
数千円のプレゼントならまだしも、数十万円~の婚約指輪は非常に大きな買い物です。
決して妥協などできないでしょうし、すべきではありません。
そんな中、婚約指輪選びは、いつの間にか二人で選びに行く方も多くなってきてしまいました。
しかしながら、ほとんどの女性がプロポーズに希望を抱いているのです。
これは、大きな矛盾ですね。絶対に100%のプレゼントを贈る必要性があります。
しかしながら、デザインは無限にあり、ブランドやショップも星の数ほど存在しています。
このような状況から、各ブランドやショップでは様々な’’形’’での商品提供をしてきました。
先述の通り、婚約指輪の主役はダイヤモンドだとご紹介させて頂きました。
そこで、ダイヤモンドだけを購入して送り、プロポーズ後に二人で好きな指輪を作る方法など様々な手段が講じられてきました。
しかしながら、ここにも落とし穴がありました。
それは、「指輪をはめてあげるというプレゼンテーションを超える事ができなかった」からです。
その他にも、昨今ではダイヤモンドを仮止めのリングに留めて贈る方法など、様々な方法が講じられてきています。
ですが、これは100%のプレゼントでしょうか。仮止めリングでは婚約指輪を超える事はできないのではないでしょうか。
・100%の婚約指輪を贈りたい。
・その為に、指輪をはめてあげる。というプレゼンテーションを超える必要がある。
という結論に達します。
ブランド名や、デザイン種類など明確な指標があれば、それを選んであげる事が一番の選択肢だと思います。
しかしながら、それらを知っているケースは非常に稀です。それに検証する事も難しいですよね。
なので、婚約指輪に固執する事はありません。プロポーズにふさわしい商品は沢山あります。
そこで結論としては、
・相手の趣向/価値観をしっかりと把握する事。
・把握する事が難しい場合、安易に商品を選ぶとリスクが高すぎる。
・予算は30万円~が市場の相場感である。以下の価格はリスクが高くなる。
・100%の婚約指輪選びは不可能である。でも妥協はすべきではない。
・指輪に固執しなければ、100%のプレゼントは実現できる。
ぜひこちらの記事を参考に、最良の選択をして頂ければ幸いです。
今後は、具体的な婚約指輪の決め方について触れていきたいと思います。
ぜひご参考ください。
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