婚約指輪で最も優れたブランド力は何か。
婚約指輪や結婚指輪などのジュエリーはもちろん、衣料品から食品至るまで、
全ての領域においてブランドという言葉が溢れている現代。
今やブランドとは至極普遍的概念になっており、その定義も曖昧になってきています。
ブランドは無数に存在していても、大切なのはそのブランド力が優れているかどうか。
つまり購入した商品が顧客にとって最良の一品であるかどうかがメーカーにとって求められる概念であり、
その努力を惜しんではいけません。
しかしブランド力というのはメーカーだけが力を入れて築くものでもありません。
顧客もまた、その力を底上げするにあたって大切な要素となります。顧客が表面的なブランドに影響されやすくなれば、安易なブランドも増えます。
現代にブランドが溢れているのは、これらも大きな要因とされています。
たかがブランド選び。されどブランド選び。
婚約指輪のブランドといっても様々なブランドがありますが、
今回の記事では婚約指輪において最も優れたブランド力とは何かについて触れていき、
より最適で最上な婚約指輪選びの検討材料として頂ければ幸いです。
目次
知名度=最良ではない。
ブランド=知名度。確かにその概念は間違ってはいません。
しかし知名度が高ければ最良の選択肢という方程式も成り立ちません。また販売数が多ければ商材が優れているという方程式も成り立ちません。
もちろんそういったケースは多くありますが、必ずしもイコールになるものではないのです。
これは婚約指輪においても同様です。
婚約指輪などジュエリーにおける著名なブランド(ハイブランド・スーパーブランド)はいくつもあります。
カルティエ、ティファニー、ハリーウィンストン、ヴァンクリーフ、ショパール、ブルガリ、ジュエラーと呼ばれるブランドもまた様々であり、
それぞれに特色のあるブランド達です。確かに優れたジュエリーを販売しており、10人に聞けば10人は知っているブランドです。
実際に婚約指輪を検討される方の多くは上記のブランドのサイトやお店にも行ったことがあるのではないでしょうか。
確かに圧倒的な知名度と販売数を誇っていますが、大きな予算を求められます。
またブランドそれぞれに色やファンが異なるため、好き嫌いも産まれます。
優れたブランドではありますが、最良の選択肢とは顧客の環境、資産、相手の価値感などパーソナルな情報とバランスが取れていることを指します。
つまり知名度が高ければ必ず自分にとっても相手にとっても喜ばしい一品であるという概念と同一視するのは危険だということです。
ハイブランドを選んで後悔してしまった場合の方が感じる理由は明確です。
同じくらいのダイヤモンドクラス、同じような素材、見た目なのに一般的な宝飾店では半額ほどで購入できてしまったり、
相手がそのブランドではなく違ったブランドに憧れていた。などのケースです。
知名度は判断基準としては確かに優秀なものではありますが、
大前提としてまずは自分と相手に最適な婚約指輪とは何かを検討するようにしましょう。
ジュエリー自体がブランドである。
そもそも衣服や食料品とは異なり、ジュエリーはそれ自体がブランドです。
灯台もと暗しとはまさにこの事で、多くの方がその概念に気づかずに選ばれてしまいます。
婚約指輪はダイヤモンドなどの宝石が主役となるリングであることが通例ですが、
婚約指輪を構成するダイヤモンド、そしてゴールド・プラチナなどはそれ自体に価値があるものです。
いわば通貨のようなものです。
お金だって、ただの紙です。
しかしその発行元が制限され、印字され、流通されることによってその価値が生まれます。つまりお金もまたブランドです。
ジュエリーとは、身につけて楽しめるお金のようなもの。
特にダイヤモンドには4Cという世界共通のグレーティングシステムが存在しているため、
世界中で売買ができ、価値が安定しています。だからこそ婚約記念品としてダイヤモンドが主役である婚約指輪が選ばれているわけです。
つまりどのブランドにいっても、ダイヤはダイヤモンドであり、プラチナはプラチナ、ゴールドはゴールドなのです。
婚約指輪のブランド選び。とよく言われますが、その概念自体が若干間違っていると言えるかもしれません。
賢い買い物とは、購入した方、贈られた方が喜び、その本質的価値に対して最適な価格で購入することです。
知名度の高いハイブランドで選べば、同じクラスの婚約指輪でも価格は1.5倍〜2倍以上になるでしょう。
知名度に優先度を高めることによって優れた選択肢となる方はそれで良いと思います。
しかし多くの方は、安いじゃなく、最適価格で購入できた方が幸せなのではないでしょうか。
どこで買っても、結局ダイヤモンドはダイヤモンドとして誰もが認知してくれるわけですから。
素材を見極めること。
婚約指輪はブランドで選びではなく、素材選びという概念が適切です。
つまりどんなダイヤモンドで、どんな素材で構成されているのかです。
先にご紹介した通り、婚約指輪の主役であるダイヤモンドには4Cという4つの指標で価値を判断する世界共通のグレーティングシステムが存在しているため、
この概念からはいかなるブランドも逸脱することはできません。つまりどのブランドであったとしても、ダイヤモンドはこの4Cによって判断されるわけです。
ダイヤモンドが無色透明で良いカットが施されているかどうかを見極めるのは、簡単です。
下記条件をベースにしてご検討くだSだい。
・カラー(色味):NEAR COLORLESS以上(G〜I)
・クラリティ(透明度):SIクラス以上
・カット(研磨):GOOD以上
上記条件で探し、あとはご予算に会わせてカラット(大きさ)を選ぶだけで大丈夫です。
そのダイヤモンドについて鑑定機関が発行する鑑定書が付けられているかどうかの確認もしっかりと行いましょう。
(鑑定書は世界共通で効力があります)
続いてベースメタル、指輪本体を構成する素材です。
ジュエリーで使用される金属には下記があります。
・プラチナ(白金、Pt900・Pt950・Pt1000)
・イエローゴールド(18金、K18YG)
・ピンクゴールド(18金、K18PG)
・ホワイトゴールド(18金、K18WG)
・シルバー(銀、SV925)
いわゆるカジュアルなジュエリーであればシルバーも使用されますが、
婚約指輪という価値の高いジュエリーにおいては、ゴールドかプラチナで構成されることが必須です。
シルバーは変色しやすく、価値も低いからです。
現代においては婚約指輪のほとんどがプラチナで作られており、最も一般的です。
元から白い貴金属であるプラチナはダイヤモンドの白く美しい輝きを邪魔することなく引き出してくれるためです。
ゴールドも根強い人気はあります。
ファッショナブルに装いたいならピンクゴールドも良いですし、イエローゴールドもクラシカルで人気です。
この辺りは好みの範囲になりますが、特にゴールドへのこだわりがなければプラチナという選択肢になるでしょう。
プラチナについてはPT900以上であれば問題ありません。
PT900とはプラチナの含有率が90%であることを指します。
合金である理由は、純プラチナや純金はそのままだと柔らかすぎてジュエリーへの加工ができないためです。
しっかりとプラチナが使用され、強度も確かなのがPT900というわけです。
PT1000を打ち出しているブランドもありますが、あれは正確には100%ではないです。
合金の手法が様々なあるのですが、強度を高める素材を少し入れています。
よくPT900とPT950とPT1000についてどれくらいの差があるのか悩まれる方がいらっしゃいますが、
基本的にはPT900で検討して全く問題ありません。純度差による価値の差はほとんどありません。
これらのようにダイヤモンドと素材についてしっかりと選べば、より優れた選択肢を得ることができるでしょう。
アフターサービスの重要性。
ただ安く購入できただけでは危険な場合もあります。
ジュエリーを購入するにあたって大事なのが、アフターサービスです。
婚約指輪のブランドとしてしっかりしているブランドであれば、しっかりとアフターサービスが提供されています。
指輪のサイズ直し、凹み・傷などの補修など、
生涯を共にするリングですからほとんどの場合で修理やメンテナンスが必要になります。
これらアフターサービスもしっかりとされているかどうかは見極めましょう。
また最近では、初回のサイズ直しや補修を無料で行ってくれるブランドもありますので、安心ですね。
身につけて楽しむものですから、怖がって身につけなくなってしまっては勿体ないです。
アフターサービスがあれば安心して身につけることもできますね。
ブランド力はオーダーメイド力にあり。
ジュエリー業界において、ほとんどのブランドは既製品の販売を行っています。
しかし着々と人気を伸ばしているのが、オーダーメイドです。
一昔前まではスーツのオーダーメイド=敷居が高い印象でしたが、ジュエリーも同様でした。
しかし本来ダイヤモンドも世界に一つずつであり、身につける方も世界に一人しかいない婚約指輪において、
最も優れた商品を入手できるのはオーダーメイドだけです。
既製品との出会いはもちろんありますが、
オーダーメイドなら確実ですし、何より1つ1つ自分のために作ってくれるという特別感、そして完成品への愛情が生まれます。
下手なブランド物よりも、オーダーメイドの方が特別なイメージもあるでしょう。
総括すると、
美しいダイヤモンドと素材を活用して自分専用のリングをオーダーメイドで叶えてくれるブランド。
こそが婚約指輪において最も優れたブランドだと筆者は考えます。
現代においてはオーダーメイドであったとしても予算にそんなに差が生まれることはありません。
もちろんハイブランドのオーダーメイドサービスはかなり高額な印象ですが、日本にはオーダーメイドを得意とするブランドもまた数多くあります。
知名度という名のブランド選びではなく、
実力とコストパフォーマンス、そして手厚いサービスを施してくれるブランドで婚約指輪を選んでみてください。
比較対象にされるブランドよりも、唯一無二のブランド・指輪である以上の選択肢はないのですから。
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