ジュエリーのプロは、どうやってプロポーズの指輪を決めているのか
婚約指輪にプロポーズのプレゼント、基本的には全てのヒトがいい意味でも悪い意味でも、頭を悩ませます。
サイズや好みのデザインが分からない、そもそもダイヤモンドのクラスなど、予算は何が最適なのかも分からない、プロポーズから婚約の段取りも何が正確なのか。など、多くの事に頭を悩ませることになるわけですが、やはり最大の障壁は、プロポーズは指輪なのかどうなのか。
現代ではプロポーズにおいて婚約指輪よりも、指輪意外であることが通例的になってきましたが、それでも多くの方のイメージにプロポーズ=指輪という概念が刷り込まれています。
そこで今回の記事では、婚約指輪などジュエリーのコーディネートを日頃から行っている筆者が、ジュエリーのプロが婚約やプロポーズをする場合にどうしているのかをご紹介します。ぜひご参考ください。
目次
ジュエリープロでも指輪以外
結論から申し上げますと、ジュエリーのプロであるほど、プロポーズに婚約指輪は採用しません。
筆者はジュエリーコーディネーター歴10年で、6年ほど前にプロポーズを行って結婚しましたが、婚約指輪でプロポーズはしていません。
理由は明確です。するメリットが皆無である他、ただリスクだけがあり、指輪でプロポーズする必要性がないからです。
プロポーズのご検討でご来店されるお客様のほぼ100%の方が、プロポーズ=指輪というイメージを持ってご来店されますが、必ず最初にお伝えしていることが、これです。
理由は詳しくご紹介しますが、プロでも婚約指輪でプロポーズをしないのですから、それが答えです。
ということです。
デザインは二人で選ぶ時代
そもそも現代において、婚約指輪はプロポーズプレゼントというよりも、二人で選ぶ時代。
正確には、デザインを二人で選ぶ時代です。
デザインは形。形とは象徴ですから、二人の結婚=二人の象徴。となるわけでして、その象徴たるデザイン選びは二人で選ぶことが正解です。
正直この概念は婚約指輪が発祥した当時から一緒です。
いつの間にか、プロポーズプレゼントのイメージになってしまいましたが(笑)、これは映画やドラマや宝石店、ジュエリーブランドの膨大なプロモーションによるものですね。
婚約指輪は、婚約記念品。
つまりは相手が了承するかも分からないプロポーズで贈るべきではなく、結婚することが決まってから選び、贈るべきなのです。
頭を悩ませて、賭けのように婚約指輪をプロポーズプレゼントするのは、間違った方法とも言えます。
事実、ネットオークションやメルカリなどを覗いてみてください。
大量の婚約指輪が出回っています。その数の分だけ、悲劇が量産されているということ。
それをジュエリーのブランドやコーディネーターが後押ししているのには、正直疑問しか感じません。
売りたいのは同じ立場として理解できますが、顧客にとって最適な提案であることは、絶対条件です。
プロが選ぶプロポーズプレゼント
婚約指輪のデザインは二人で選ぶ。
といっても、プロポーズにプレゼントがないと物足りないですよね。
クリスマスデートにプレゼントがなければ締まらないのと一緒です。
プレゼントというのは、非常に優秀な方法なのです。
実際にジュエリーや婚約指輪のプロは、どのようなプロポーズプレゼントを選んでいるのでしょうか。
その答えは、基本的に1つです。筆者もその方法に行き着きました。
それが、ダイヤモンド単体をプロポーズプレゼントするという方法です。
先程から、婚約指輪の”デザインは”二人で選ぶとご紹介しました。
この言葉には裏がありまして、あくまでデザインの部分だけで大丈夫という意味も含めています。
つまり婚約指輪の全てを二人で選ぶ必要性は全くなく、むしろ2回に分けることで、全てが上手くいきます。
その方法がダイヤモンドプロポーズと呼ばれる方法。
最近ではやっと主流になりつつありますね。
(筆者が行った頃にはかなり斬新な方法でしたが・・)
婚約指輪というジュエリーは、大きく分けて
・主役のダイヤモンド
・デザイン(主に貴金属部分)
の2つに分かれます。そうです、先程デザインはとご紹介しましたが、これは後者です。
つまり主役のダイヤモンドはプレゼントという機能にすれば良いわけです。
婚約指輪に世界中の女性が憧れているのは、永遠の輝きを象徴するダイヤモンドをまとっているから。
そしてファッションクラスのダイヤモンドと違って、大きく壮麗な輝きと価値を秘めているからです。
そんな憧れの対象であるダイヤモンドのみでプロポーズすれば、良いわけです。
非常に合理的ですが、ダイヤモンドというサプライズも、さらには、デザインを後から選べるという素敵な配慮も相手に伝わります。
プロポーズが成功したら、そのダイヤモンドを元にして、二人でデザインを決めれば完了。
さらに、完成した指輪を秘密裏に入手すれば、完璧な指輪でサプライズだってできます。
(セカンドプロポーズと呼ばれています)
当時は斬新な方法でしたが、筆者はこのダイヤモンドプロポーズを行ってから、全てのお客様にダイヤモンドプロポーズが強くおすすめしています。(指輪でのご提案はお断りするほど)
プロでも、相手の趣味趣向を完全に汲み取ることは不可能です。
婚約指輪において大切なのは、形を決めるデザイン選びが立派なイベントであるということ。
結婚指輪も一緒ですし、最終的には重ね付けするので、本来であれば婚約指輪と結婚指輪はセットで検討すべきです。
ダイヤモンドプロポーズ。もはや唯一のプロポーズプレゼントであり、婚約指輪をプレゼントする手段です。プロとして絶対的におすすめです。
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ダイヤモンドプロポーズ詳細記事はこちら>
プロでも婚約指輪でプロポーズしないのですから、指輪以外のプロポーズは当然と考えて大丈夫です。
それでも指輪にプロポーズされることに憧れているなどの場合には、上記ダイヤモンドプロポーズのセカンドステップで叶えましょう。
婚約指輪は一生物であり、後世へと受け継いでいくもの。
プロポーズの演出アイテムではないことを、理解しましょう。
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