婚約指輪と結婚指輪の両方が必要な、本当の理由
婚約指輪(エンゲージリング)と結婚指輪(マリッジリング)は、2つでブライダルリングと呼ばれます。
よくこれら2つの指輪が混同されてしまうこともありますが、それぞれに目的や意味があり、別々のリングであることが前提です。
ではなぜ婚約指輪と結婚指輪という2つの指輪が必要なのでしょうか。
今回の記事では2つの指輪が必要な本当の理由についてご紹介します。
目次
結婚における2つの軌跡
婚約指輪と結婚指輪は、結婚における2つの軌跡を表現しています。
まず婚約(エンゲージメント)というプロセス。
結婚するということはお互いが結婚を決意したことを合意する場面が必ず存在します。
婚約は結婚の最初のステップでもあるのです。
プロポーズの場面が婚約のカップルもいらっしゃれば、お互いの両親・親族が集って合意を得た場面を婚約とするカップルもいらっしゃいます。
これまで他人だった二人が家族になることを決意する重要な場面であり、最も素敵な場面でもあります。
それを象徴する記念品が、婚約指輪(エンゲージメントリング)です。
続いて結婚(マリエッジ)というプロセス。
結婚式や入籍日、人それぞれにタイミングはありますが、二人が家族になった日です。
結婚というイベントのゴール地点でもあり、新しいスタート地点でもあります。
婚約したカップルが晴れて結婚して家族になる。永遠に愛し合うことを誓う。
その誓いを表す指輪が、結婚指輪です。
婚約から結婚へ。
それぞれの形はあれど、全ての方が結婚においてこの2つの軌跡を歩みます。
どちらも特別で重要なプロセス。だからこそ両方に双方の誓いを表す指輪が存在しているんですね。
どちらにも強い意味があります。
2つの軌跡を指にまとう
婚約指輪(エンゲージメントリング)も結婚指輪(マリッジリング)も左手の薬指に身に着けます。
重ね着けと呼ばれるコーディネートです。
写真のように結婚指輪を下へ、婚約指輪を上に身に着けます。
重ね付けをすることで、結婚における2つの軌跡を表現することができます。
またシンプルな結婚指輪と贅沢な輝きを持つ婚約をあわせることで、優れたコーディネートも実現することができます。
左手の薬指を見れば、婚約して結婚したというプロセスが表現されているため、周囲の方にも伝わるようになります。
結婚指輪は基本的に常時着用が原則。(自宅などでは外す方が多いです)
婚約指輪は特別な時に着用する方が多いです。結婚指輪よりも繊細で価値が高いためです。
基本的にはお洒落をして出かける =婚約指輪と結婚指輪を重ね付けしていく
というイメージです。あとは結婚式などのドレスアップした装いが必要な場面でも重宝します。
そういったイベントは年齢と共に増えていきます。
2つの軌跡を身にまとうこと。
それは、結婚指輪や婚約指輪のどちらかだけでは得られない優れた表現なのです。
婚約には、価値の高い指輪を
それでは婚約指輪について詳しくご紹介をしましょう。
前述の通り、婚約という結婚の本当の始まりを記念する婚約記念品としての指輪になります。
正確には婚約指輪という商品ではなく、婚約の証として贈られる価値の高い指輪となります。
ですから絶対に婚約指輪はこうでなくてはならないというルールは存在しません。
しかしながら婚約指輪は価値の高いダイヤモンドとプラチナなどの貴金属でできた指輪であることが原則にはなっています。
理由は明確で、基本的にこれ以上の選択肢がないからです。
結婚ということは生涯の約束。
つまり婚約記念品としては劣化してなくなってしまうようなものでは機能しません。
ずっと価値が損なわれず、見た目も損なわれない、保持し続けることができるものである必要性があります。
ダイヤモンドも金属も故意になくさない限りは失うことがありません。後世へと引き継ぐこともできます。
そしてダイヤモンドも貴金属も世界中でその価値が認められている世界通貨のようなもの。
お金と同じ価値があることも重要なポイントですね。
いずれにしても婚約指輪は婚約記念品。
家族になるということを率先して提案するわけですから、それに相応しい価値を持った指輪である必要性があります。
簡単に言ってしまえば、婚約の証として宝物を贈るというイメージです。
結婚指輪とは違い、婚約指輪には価値が求められます。
例えば結婚式で相場とされるお祝儀よりも下回ったお祝儀はマナー違反ですよね。
明確な予算定義はありませんが、婚約指輪も一緒です。それなりの価値を伴っていることが原則なのです。
日本全国の平均予算で約30万円ほどです。
カラットだと、0.3カラット以上が基本となっています。
婚約指輪を検討される場合には、これらを1つの指標として検討されると良いでしょう。
婚約指輪の予算がない場合は?
婚約指輪の予算がない場合にはどうすれば良いのでしょうか?
借金をしてでも贈る?貯金を切り崩してでも贈る?それもまた間違いです。
無理をしすぎて贈る必要性やメリットはありません。
あくまで贈ることができるなら、最低でも30万円以上や0.3カラット以上で贈りましょうという概念になります。
しかしながら婚約指輪を贈ることができないと、相手方のご両親や親族など周囲の目は気になる部分があります。
婚約指輪の予算が出せないのに、結婚式や今後の予算は大丈夫なのだろうか・・・と感じられてしまうのは現実です。
お金が全てではありません。
しかし結婚して二人で歩んでいくためには、それなりの予算が必要なのも現実。
二人で働いて協力していく時代ですから、大きな心配はいりませんが、婚約指輪を贈れないことで貯金がまったく無いと思われてしまう可能性はあります。
元々婚約指輪とはそんなメッセージ性があったんですね。
大切な娘の結婚、親心としては懐事情を気にしてしまうのは当然です。
その心配を払拭するために、価値の高い婚約指輪を贈るというメリットもあります。
それに婚約指輪は価値がある指輪。どこでも現金化することができます。
昔はよく生活費に困ったら保険になるという考えがありました。現代でもそれは同じです。
ただ無理をしすぎて購入するくらいなら、購入しない方が良いです。
また婚約指輪には、安物買いの銭失いという言葉がぴったりとはまります。
下手に贈るくらいなら、贈らないのも一手です。
結婚後に婚約指輪という選択肢も
最近では授かり婚(おめでた婚・できちゃった婚)のカップルも増えてきており、結婚の良きタイミングとしても受け入れられています。
その一方で、婚約というプロセスが曖昧になってしまい、婚約指輪を贈りたかったけれど贈れなかったという方も多くいらっしゃいます。
そういった場合も含めて、焦る必要はありません。
結婚記念日などに婚約指輪を改めてプレゼントする方法があります。
非常に素敵な方法だと思います。
結婚記念日1年目などが望ましいですが、2年や3年、5年でも問題ありません。
結婚記念日にすることで貯金などで予算を作ることもしやすくなります。
婚約指輪はいらないと言われていても、女性はダイヤモンドの指輪にあこがれているものです。
気持ちを込めて贈ることで、きっと喜んで頂けるでしょう。
結婚指輪はとにかくシンプル
続いて結婚指輪(マリッジリング)について。
結婚指輪は毎日常時着用する指輪ですから、とにかくシンプルな指輪であることが基本です。
婚約指輪のように大きなダイヤモンドが付いていては生活がし辛いですからね、、
基本的に地金(貴金属)がメインの指輪です。
最近では小さめのダイヤモンドが配置された結婚指輪が人気です。
普段からも楽しむことができるからです。男性にはダイヤモンドなしの指輪がほとんどです。
素材はプラチナが主流ですが、18金のイエローゴールドやピンクゴールド(ローズゴールド)も人気です。
ゴールドにすることで肌なじみが良く、ファッショナブルにまとうことができます。
結婚指輪にも贅沢なデザインが存在します。こちらのエタニティリングです。
婚約指輪との重ね着けをすると非常に贅沢ですね。
結婚指輪は常時着用が原則ですが、自宅などでは外した方が良いです。
お風呂に入ったり水仕事をしたりと、指輪に負担となるシーンが多いからです。
筆者も自宅では指輪ケースにしまっておき、外出する際に身につけるようにしています。
どちらも必要、それぞれに意味がある
婚約指輪も結婚指輪にもそれぞれの目的があり、必要性や理由があることご紹介しました。
そもそも婚約指輪も結婚指輪も、結婚式も絶対に行わなくてはならないものではありません。
しかし年間60万組の方が結婚されている現代において、ほとんどの方が婚約指輪も結婚指輪も結婚式も計画されます。
ルールではなく、そのどれもが素敵だと感じるからです。
結婚式は、一生の思い出です。
婚約指輪は、永遠の輝き。
結婚指輪は、永遠の誓い。
これまでの男性と女性という立場から、夫となり妻となる。
そして父となり、母となり。祖父となり、祖母となるわけです。
人生は色んな軌跡の積み重ね。
それらの素敵な軌跡を記憶していく2つの指輪が婚約指輪と結婚指輪なんですね。
婚約しようをダイヤモンドで
現代は結婚だけでなく、婚約も二人で作って共有し、楽しむ時代です。
昔と違ってプロポーズの方法や婚約指輪を贈るプロセスも大きく変化しました。
現在はダイヤモンドプロポーズが最も人気です。
婚約指輪の主役となるダイヤモンドでプロポーズを行い、デザインを二人で決める。
ただの指輪から二人で選んだ、二人のための指輪となります。
素材を男性が選び、デザインを女性が決める。
婚約から二人の共同作業を素敵に行うこともできます。
これから婚約へと歩む方は、ぜひダイヤモンドプロポーズから至高のウェディングストーリーを作ってみましょう。
ダイヤモンドプロポーズについての記事はこちら>
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