婚約指輪は必要か？【歴史編】

プロポーズのタイミングや婚約が決まった時点で贈られる婚約指輪。

しかしどうして婚約指輪が必要なのでしょうか。今回は婚約指輪がなぜ必要か歴史的背景を踏まえて考察していこうと思います。

婚約指輪の起源は権力と財産の管理

指輪が着けられるようになったのは紀元前の古代エジプト時代　ピラミッドの中から最古の指輪が発見されています。当時は王族などの権力を持った人間しか宝石をつけることは出来ませんでした。

この時指輪には2つの大きな役割がありました。

一つ目はお守り。
常に命を狙われる立場の王族は指輪に厄払いの呪いを彫り身を守る一つとして指輪を身につけました。

そして2つ目は印鑑としての役割です。
印章指輪と言い当時は紙の代わりの粘土版に指輪を押し付けて印鑑として使用していました。そして印章指輪を持っていれば王と同じように権力を振るうことができたのです。

そのため、戦争に行く際はこの印鑑を最も信頼する人間に預けたと言われています。つまり自分の妻ですね。

指輪を妻にプレゼントすることは本来、自分の地位と財産を守るため妻に託すという政治的な行為でした。そして指輪を受け取った妻はその財産を夫の代わりに守り抜いたのです。

財産管理から婚約の象徴へ

2世紀から3世紀のローマでは鍵付きの指輪が婚約者に贈られました。この鍵は財産などをいれる小箱のもので当時の家計は女性が責任を持っていました。

多くは銅製でしたが裕福な家では金の鍵を使われることもあり身分関係なく婚約指輪の習慣が広まっていきます。

4世紀になると現在の婚約指輪に近い指輪が登場します。結婚式の誓約書に印を押す時に使われた印章指輪です。これは実用的なものではありませんが、婚約成立の象徴として広まっていきます。

そこから婚約指輪は結婚を誓う象徴として婚約の際に女性に贈られるようになっていきます。
ルビーやハートのモチーフのもの。2本のリングが合わさって1本の指輪になるギメルリングなど時代によって様々な婚約指輪が作られてきました。

日本の婚約指輪ブーム

様々なリングが作られていく中で現在（特に日本）では宝石の中で最も硬く普遍的なダイヤモンドが婚約指輪に選ばれるようになってきたのです。

日本ではそれまでの婚約指輪は誕生石だったり日本原産のパールやヒスイなどが人気でしたが、1970年にダイヤモンドブランド デビアス が「ダイヤモンドは永遠の輝き」というキャッチコピーと共に大々的なダイヤモンドのプロポモーションを行いました。

無色透明の強い輝きと使い勝手の良さから、そのまま日本では婚約指輪＝ダイヤモンド という形式が定着したのです。

当時のデザインは驚くほど高さのある爪にダイヤをはめ込んだ“立て爪リング”と呼ばれるスタイルで、給料3ヶ月分の立て爪リングを男性がプロポーズの時に贈るのが主流でした。

現在も婚約指輪の形は変わり続けている

現在の婚約指輪で人気なのはやはりダイヤモンドですね。
しかし多種多様なデザインがあり女性の好みに合わせた婚約指輪を贈るのが主流になってきました。

地金の種類もプラチナだけでなく金やピンクゴールドなど様々です。女性の意見を尊重して婚約成立してから一緒に買いに行くカップルも増えてきています。

そしてここ数年でさらに進化したプロポーズのプレゼントが出て来ているんですよ。

最も最先端なプロポーズプレゼントはダイヤモンドプロポーズ

プロポーズの後に婚約指輪を買いに行くとなると、プロポーズの時に何を贈ればいいかと迷ってしまいますよね。そこで今選ばれるようになってきたのがダイヤモンドプロポーズです。

ダイヤモンドプロポーズは婚約指輪になる前の高品質なダイヤモンド をプレゼントするという最先端のプロポーズプレゼントです。

プレゼントする時はダイヤモンドだけなので、後日彼女好みのデザインにリメイク出来ます。プロポーズプレゼントにもなり彼女好みにリメイクも出来る完璧なプロポーズプレゼントと言えるでしょう。

いかがでしたでしょうか。

婚約指輪は国、権力、財産を守るための具体的な手段から、生涯添い遂げるという決意と相手への信頼を表す象徴へと変化していきました。

現在でも婚約指輪の習慣が残っているのは結婚する二人にとって永遠に変わらない証が必要だからなのでしょうね。

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