婚約指輪は、色石が好きでもダイヤモンドがおすすめ
婚約指輪(エンゲージリング)と言えば、ほとんどの方が透明で無垢な輝きを放つ、ダイヤモンドの指輪を想像されるでしょう。
確かに、国内でもほぼ全ての方が、ダイヤモンドの輝く指輪を婚約指輪として選ばれています。
しかし、これはルールではありません。
ダイヤモンド以外にも、ルビー・サファイアなど宝石は沢山ありますから、どれを選んでもいいわけです。
ダイヤモンド以外は色石と呼ばれ、個性的な色味を持つことでも知られており、それぞれにファンがいます。
それでも婚約指輪は、なぜダイヤモンドなのでしょうか。なぜ色石ではないでしょうか。
それらの背景をご紹介すると共に、色石が好きでもダイヤモンドの婚約指輪がおすすめな理由をご紹介します。
ダイヤモンドが主流となった背景
婚約指輪=ダイヤモンドの指輪。という概念は、勝手に主流になった訳ではありません。
何事にも、しっかりと理由があります。
日本においても、婚約記念品である婚約指輪がダイヤモンドリングとして主流化したのは、1960年代後半頃と言われています。
これは世界大手宝石会社によるCM等の大規模なプロモーションが発端となります。
多くの方が、ダイヤモンドは永遠の輝き。婚約指輪は給料の三ヶ月分。といったコピーを耳にしたことがあるでしょう。
それらは、まさにこれらプロモーションにおけるCMのキャッチコピー達です。当時はCM等のプロモーションが、大きな文化発生の一旦を担う時代でした。
これによって、婚約記念品がダイヤモンドリングである婚約指輪という概念が一気に普及します。
これが大きな一次的背景です。
そして二次的背景があります。
それはダイヤモンドリングが、優秀だったこと。
これらは次の項目から詳しくご紹介しますが、現代では何事も個人最適化の時代。
それぞれが右にならえではなく、情報の取捨選択ができます。にも関わらず、婚約指輪=ダイヤモンドの指輪が現代でも主流なのは、優秀な選択肢だからです。
ダイヤモンドは、価値が安定している
それでは、具体的にルビーやサファイアなどの色石ではなく、ダイヤモンドがおすすめな理由についてご紹介していきましょう。
まず何と言っても、ダイヤモンドは価値が安定していることが、選ばれている理由です。
安定の定義をどこに設けるかにもよりますが、ルビー・サファイア・エメラルドなどはダイヤモンドと違って、言い値的要素の強い宝石です。
ダイヤモンドには4Cと呼ばれる、世界共通の価値基準が存在していますが、他の宝石には採用されません。
つまり1つの宝石に対して、明確な定義ができないのです。
そのため、ブランド等によってもダイヤモンドや婚約指輪の価格が変動しますが、あまりにも大きな変動は起きづらいのです。
しかしルビーやサファイアなどの宝石には値段が付けづらいため、価格が購入する場所によって、大きく変動してしまいます。
宝石店Aでは10万円で売られていたルビーが、宝石店Bでは100万円でだって売っています。
極端な例ではありますが。ダイヤモンドのように相場が明確ではないのです。
ダイヤモンドには、共通のグレーティングシステムが存在しており、その指標は世界共通言語。
つまり1つのダイヤモンドについて、評価は統一されます。
婚約指輪は記念品としてのプレゼントですから、明確に評価を伝えられるかどうかは、非常に強い判断材料となります。
それに選びやすいのです。
ダイヤモンドは、好き嫌いがない
これが最も大きな理由かもしれません。
ルビーやサファイア、エメラルドは、個性の強い色味を持ちます。
これがかえって強力なファンを生み出します。筆者も好きな宝石はルビーとサファイアです。かっこいいので。
しかしこれらは逆に、個人的趣味趣向を反映しやすい宝石のため、贈り物的側面を持つ婚約指輪としては選びづらいのです。
相手から絶対にルビーやサファイアの宝石!などと指定がある場合は別ですが、趣味趣向の偏りやすい宝石は、そもそも前提的に選びづらいという側面があるんですね。
その点、ダイヤモンドは白く無垢で透明な輝きの宝石。非常に中性的な輝きのため、好き嫌いが基本的にありません。
どのような属性の方とも相性の良い宝石だからです。
それにしっかりしたダイヤモンドの婚約指輪を持っておけば、何かと便利です。
色味の強い宝石は、その分主張も高くなるため、時と場合によっては身に付けづらいジュエリーにもなり得ます。
その点、ダイヤモンドの指輪であれば、どんな場所にも相性が良いです。
例えば結婚式。せっかくの結婚式の場なので、婚約指輪などでドレスアップしたいですよね。
しかし主役より目立ってはいけないため、ルビーやサファイアの指輪だと身に付けづらいという点があります。
あらゆる側面を考えて、ダイヤモンドの婚約指輪が選択肢となっているわけです。
筆者は色石が好きです。しかしそれは婚約指輪というシーンには、二次的選択肢といえるでしょう。
明確な目的があれば、色石婚約指輪も
相手からリクエストがあったり、絶対に宝石は個性的な石をプレゼントしたい。
などといった明確な目的があれば、ルビーやサファイア・エメラルドなどを主役にした色石の婚約指輪は、非常に優秀な選択肢です。
ただ相手のライフスタイルに合うものでなければ、逆に失敗してしまう諸刃の剣なわけです。
明確な目的がない限りは、ダイヤモンドが主役の婚約指輪をおすすめします。
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