クリスマスとは?(歴史や語源など)
クリスマスのイメージと言えば、クリスマスプレゼントにサンタクロース、光り輝くイルミネーションなど様々なイメージがある事と思います。
世界中で共通のイベントでもあるクリスマスは歴史も長く、ほぼ全ての方が自然とクリスマスというイベントを体験しているのではないでしょうか。
今回の記事では、そんな自然とワクワクするクリスマスとはそもそも一体どんなイベントで、どんな歴史や意味があるのか等、クリスマスそのものについてご紹介したいと思います。
クリスマスプレゼントと言えば、どんな理由でそのプレゼントを選んだのかなどを説明する機会も多いかと思います。
そこで、クリスマスそのものについて知識を持っておけば、よりよいプレゼンテーションができるかと思います。
ぜひクリスマスプレゼントのイメージに合わせて活用して頂ければ幸いです。
目次
クリスマス(Christmas / X’mas)の表記について
クリスマスという言葉は、日本でも知らないヒトがいないくらい普及している言葉です。
その表記の仕方も様々で、
- クリスマス
- Christmas
- X’mas
の3パターンが一般的によく使用されています。
クリスマスの正式表記は、Christmas(クリスマス)。
X’masという表記には、和製英語などと色々な説がありますが、それらは事実とは反する解釈です。
X’masという表記は、ギリシア語でクリスマスの表記である、「Χριστος (Christos)」の頭文字「Χ(カイ、キー)から使用して省略された表記です。
主に印刷物などでは、ChristmasよりもX’masの表記が通例になってきています。
事実、海外英語圏の著名人ツィートなどでもX’masとつぶやかれているケースが大半です。特にアジア圏で多用されていた事から、X’masは和製英語という説が一人歩きしたのでしょう。
なお日本では、上記以外に、「聖夜」や「降誕祭」、「聖誕祭」とも呼ばれます。
この表記や言い方についての理由は容易に想像できるかと思いますが、詳しくは次の語源についてで紹介していきましょう。
クリスマスの語源について
クリスマス(Christmas / X’mas)の語源は英語圏からです。
「Christ(キリスト)のMass(ミサ)」に由来しています。
英語圏といっても、語史は古英語です。古英語とは、5世紀半ばから12世紀を中心にイングランド(英国)で使用されていた、現代英語の祖語にあたる言語です。既にこの言語は消滅しています。
その名の通り、「イエス・キリストの降誕(誕生)」を祝う祭りとして制定された文化です。(降誕を記念する日)
キリスト降誕を記念するため、キリスト教において最も重要な祭りと誤解されがちですが、最も重要なのは復活祭だそうです。
(キリストが降誕し、その後処刑された後に復活するため)
クリスマスの期間について
クリスマスの日は、毎年12月25日です。
クリスマスイヴ(12月24日)が存在するのは、教会暦において日没を一日の境目としているため、12月24日の夕刻(日没)から朝までも25日のクリスマスと同じ日として数えられているためです。
日本ではクリスマスイヴの方がイベントとして盛り上がる傾向にありますが、基本的に宗教的概念が根底にあるクリスマスという概念において、日本では信者の絶対数がキリスト教圏において比較的少ないこと、これからご紹介するデパートなどの打出しに伴ってクリスマスイヴにお祝いをするという独自の文化が派生した事によります。
余談ですが、キリスト教の中でもカトリックの影響が強いイタリア、ポーランド、フランスやスペインなどでは、12月25日からクリスマスが始まり、1月6日の公現祭に終わります。24日はクリスマスイヴとして夜を祝い、1月6日に子供達がクリスマスプレゼントをもらうようです。
このように世界中でクリスマスという文化はあり、基本的な制定はあるものの、国によって祝い方や期間は違うのです。
長い歴史の中で、各国の様々な概念や風潮が織り混ざり、時とともに変わってきたわけです。
日本のクリスマスの歴史
では実際に日本におけるクリスマスの歴史も簡単にご紹介して参りましょう。日本は欧米などのクリスマスとはまた違った文化や楽しみ方が根付いています。
日本で初めてのクリスマス
日本では明治維新以前、1552年山口で、カトリック教会の宣教師らが日本の信徒を招いて降誕祭のミサを行ったのが、初めてのクリスマスとされています。
その後江戸幕府になってからは、禁教令が出され、200年もの間クリスマスという概念は消失します。
日本でクリスマスが普及したきっかけ
1900年(明治33年)に、輸入高級食材の販売で有名な明治屋が銀座に進出し、クリスマスセールを行った事で、クリスマス商戦が始まりました。
それから昭和時代の戦前期に入り、大正天皇祭として12月25日が祝日に設定された事がきっかけで、広く国内でクリスマスを祝う文化が普及しました。
12月25日に設定されたのは、大正天皇が崩御した日だったためです。
この偶然がなければ、今でもクリスマスという文化がここまで普及していなかったかもしれません。
祝日ではなくなったが、盛り上がり続けた日本のクリスマス
昭和時代戦後より、祝日に関する法律が施行され、大正天皇祭は休日ではなくなってしまいましたが、クリスマスは年中行事として定着し、盛り上がり続ける事となりました。
このように、日本では空白の200年間があるものの、クリスマスという文化が年中行事として定着し、今でも盛大に祝われるようになっています。
クリスマスの過ごし方
クリスマスとは語源などでもご紹介した通り、キリストの降誕を祝う祭りの事。
しかしながら、長い歴史の中で各国によってその過ごし方は様々になっています。
キリスト教信者の方々なら教会のミサに参加されますし、そうでなくても家族で過ごしたり、恋人と過ごしたり、日本では比較的決まった概念はなく、各人がそれぞれの過ごし方をしています。
(おまけ)メリー・クリスマスって?
クリスマスと言えば、メリークリスマス!!という挨拶語で有名ですが、メリークリスマスを英語で表記すると、
Merry Christmas!!!
となります。こちらの完全文は、
I wish you a merry Christmas!!!
(楽しいクリスマスをあなたにお祈りします!!)
という意味からきています。
子供達は、サンタクロースがプレゼントを運んでくるのをワクワクしながら待ち、大人達は様々なお祝いをしてすごしているクリスマス。
今回は、そんなクリスマスについて根底となる語源や意味などについてご紹介させて頂きました。
クリスマスの歴史は非常に長く、各国などによってその過ごし方や概念は大きく変わります。
ぜひこちらの記事を参考にして頂き、クリスマスプレゼントを渡す際や、誰かと一緒に過ごしている時の会話に織り交ぜて頂ければ幸いです。
普通に自然と過ごしていたクリスマスも、今までと違った新鮮な気持ちで過ごす事ができるかもしれません。
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