値引きを理由に婚約指輪を購入してはならない理由
婚約指輪(エンゲージリング)は、婚約記念品として贈られるダイヤモンドリング。
価値の高いダイヤモンドが主役となり、プラチナやゴールドなどの貴金属で生成される指輪であることが通例のため、高級品でもあります。
普段使用しているファッションリングとは異なり、価値と宝石の主張性を身にまとえる指輪です。
そんな婚約指輪は、平均価格でも約30万円ほど。非常に高額な指輪です。
少しでも安く入手したいという気持ちから、値引きされたことを理由に購入を決断する人も少なくありません。
しかし婚約指輪について値引きを理由に購入することは、間違った選択肢になりやすいです。
今回の記事では宝石店における値引きを理由に、婚約指輪を購入してはいけない理由や、婚約指輪の選び方をご紹介しましょう。
目次
値引きという事実は重要ではない
よく値引き交渉や、購入する際に決定した価格で盲目になりがちなこと。
それはいつの間にか、値引きされたという事実が目的になってしまっているケースです。
婚約指輪に関わらず、あらゆる消費活動でこのことは言えるのではないでしょうか。
良いお買い物をした。という基準は何でしょうか?
簡単に言ってしまえば、よりよい物を、より安く購入できた場合になるかもしれません。
つまりは、最適価格で購入することができたなら、満足のいく消費活動になるわけです。
例えばAという商品を購入するにあたって、Bというお店に行き購入したとします。
ところが帰り道にあったCというお店を覗いてみると、Bのお店よりも20%も安い価格で販売されていました。
購入者は、非常に損した気持ちになると思います。
しかしここでのポイントは、果たして損をしているのか?という事です。
Cのお店の商品は純正でしょうか?新品でしょうか?またアフターサービスや保証なども充実しているでしょうか?
つまり価格だけで判断できない要素が存在しているのです。
価格以外の部分が同価値・同レベルであった場合、今回の購入活動は失敗と言わざるを得ません。
しかし付加価値についてBというお店の方が圧倒的に素晴らしかったならば、20%の差額は納得できるものとなるかもしれません。
物の価格というのは、数字だけで判断できるものではないという訳です。
話しは戻りますが、値引きされた事が目的になってしまうと、意味を成しません。
値引きしたお店が、そもそも値引きを想定して販売額を決めていたら??実質的に値引きされたという事実は消失します。
ぜひ値引きされたという事実を追求するのではなく、事実として最適な価格で納得のいく価格で購入できているのかを突き詰めましょう。
値引きしやすい宝石店は要注意
そもそも婚約指輪の値引きとは何でしょう?
婚約指輪のお店やメーカーは、どのように価格を決定するのでしょう?
私が価格を設定する立場ならば、ある程度バッファーを見て価格を決定するでしょう。
無理な値引き交渉をされてしまった場合、そもそも値引きを会社が戦略として立てたい場合などにも、そういったバッファは必要になります。
特に宝石店では、お店側から率先的に値引きをしてくるケースが多いです。
主に婚約指輪や結婚指輪を専門的に扱う、ブライダルリング専門店に言えることです。
口コミを調べると沢山出てくるかと思いますが、非常に悪質な値引き戦略が繰り広げられているようです。
値引きとは、本来行うべきものではありません。
値引きという概念があるからこそ、メーカーや宝石店は余裕を見た価格設計に走ります。
つまり結果としては、誰も得をしない構図になってしまいます。
また大手宝石メーカーや専門店になると、お客様への提供までに何社も挟んでいるケースがほとんど。
様々な経費が価格に組み込まれることとなります。産地直送の野菜が安くて、スーパーで並ぶ野菜が高いのと一緒です。
そうなると、どんどん本質的な価値から乖離した価格となっていきます。
値引きされやすいということは、その婚約指輪を販売している宝石店が、値引きを前提に価格設計をしている証拠です。
つまり値引きされやすいということは、顧客をバカにしている行為と同意義です。
値引きされたから幸運だった。
となってしまうと、ほとんどの場合、実質的に意味をなさない満足感を得ることとなってしまいます。
最初から最適価格が正義
筆者は、値引き交渉には基本的に応じません。
なぜなら最適価格となっている商品しか提案をしないからです。つまり値引きの必要性がない婚約指輪のみに絞っています。
現代では店頭よりもオンラインショップが主流ですね。
婚約指輪や結婚指輪などの高級品も、現代ではネット通販が人気の傾向にあります。
基本的にオンラインショップでは値引き交渉はできませんよね。
オンラインという世界には無数のお店があります。ジュエリーブランドや宝石店も一緒で、婚約指輪や結婚指輪の専門店も同様です。
つまり公平に比較される場所に出店しているため、最適価格でしか勝負ができません。
価格ドットコムなどもそうですが、現代ではあらゆるお店の価格比較を1つのサイトで眺めることだってできます。
現代は最適価格であることが前提でなくてはなりません。
値引き交渉に安易に応じたり、率先して値引きをしてくる婚約指輪のお店には、むしろ不信感を抱くべきです。
せっかくなので暴露しますが、筆者は現金でのご決済もしくは銀行振り込みによる、お客様からの直接決済だった場合のみ、一定の値引き交渉に応じるようにしています。
なぜなら、お店でクレジットカード決済をされるとお店側に一定の手数料が取られるためです。
婚約指輪などの高額な商品になると、それなりに大きな金額となります。お客様が現金でご決済頂けるならば、その手数料を得することになります。だから還元するのです。
正しい値引きというのは、こういうことだと考えます。本来、交渉をするということはとても正しいことなのですから。
値引きがバレた時の残念さ
そもそも、安易に値引きされた婚約指輪を購入したと相手が知ったら、どう思うでしょうか?
大抵の場合、残念な気持ちになるはずです。
もちろん交渉の上で、よりよい最適な価格で購入できたならば称賛に値しますが、値引き前提の婚約指輪ショップなどは、調べるとすぐに分かってしまいます。
リングに刻印された婚約指輪のお店の名前、保証書の名前など、お店を特定するのは容易ですし、必ずそのお店のホームページや評判は確認されます。
婚約指輪は一生の宝物となる指輪です。イメージというのは、絶対的に守らなくてはいけません。
とにかく値引きに応じてくれやすそうな婚約指輪のお店で選ぶことを目的にしてしまうと、負のスパイラルに陥る可能性が高いことを知っておきましょう。
値引きに応じてくれたから、購入する。
のではなく、値引きには応じてくれなかったけれど、素晴らしいサービスと商品の内容を提供していて、納得できるかどうかで検討しましょう。
最適価格を知っておこう
それでは、最後に基本的な婚約指輪の最適価格をご紹介しておきましょう。
(為替相場などにより概念は変動しますし、中古や流れ物をなどは除外します。あくまで参考価格として)
基本的に婚約指輪の価格は、主役となるダイヤモンドのクラスが大半を占めています。
つまりダイヤモンド選び=価格選びとなります。
(ダイヤモンドのクラスについては、別記事で詳しくご紹介しています)
婚約指輪の主役となるダイヤモンドは、肉眼で一定の主張性を持たなくては意味を成しません。
その下限カラットは、0.3カラットとなります。
全国の平均カラットは0.3カラットとなりますが、まさにこれが理由です。
そしてダイヤモンドはカラットだけで価格は決まりません。色味や透明度など総合的に判断します。
無色透明で美しいダイヤモンドであることを条件にして、プラチナ純度90%以上の婚約指輪で考えると、最適価格は0.1カラット毎に10万円ほどとなります。
つまり、0.3カラットであれば30万円程度。0.5カラットであれば50万円程度となります。
上のクラスになればなるほど、同じカラットでも価格は大きく変動します。またデザインの贅沢さによっても大きく変動します。
しかし現代は、0.3カラット30万円程度の予算感から持っておけば良いです。
むしろそれに当てはまる宝石店で婚約指輪を購入することを条件にしてしまいましょう。
また、もし婚約指輪をプロポーズでプレゼントしようと検討されているならば、思いとどまってください。
婚約指輪は絶対に二人で選ぶべきです。サイズやデザイン、結婚指輪との重ね付けの相性などの理由からです。
ダイヤモンドプロポーズなどを活用してください。
ダイヤモンドプロポーズに関する記事はこちら>
値引きされたから、幸せ。ではなく、一生の宝物となる婚約指輪です。
ぜひお二人にとって何が最適なのかを検討された上で、決定しましょう。
素敵な婚約指輪ストーリーを叶えるために、本記事が少しでもお役に立ったなら嬉しい限りです。
「合わせてオススメしたい記事」
パーフェクトなプロポーズと完璧な指輪を叶える、ダイヤモンドプロポーズ>
究極のプロポーズプレゼント、EIKAのフラワージュエリー>
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。